まったり骨太ファンタジー ~おがきちか「Landreaall」1~8巻




「ランドリオール」と読みます。
ファンタジーものってそれほど好きでもないのだけど、これは、世界観に入りやすく、かといって説明的になりすぎず、バランスが取れているので読みやすい。


3巻までは、領主の息子DXが、恋する人のために、妹のイオン・護衛ニンジャの六甲と竜退治に行く話。
4巻からは、その竜退治が落着したあと、三人がアカデミーの寮生活に入ってからの話。
3巻はいかにも冒険ファンタジーって感じのりりしい表紙なのに、4巻でいきなり頭にお花ひっつけた学園ものの表紙になってて、その落差が笑える。
この2冊の表紙だけ見ると別々の漫画みたいだ。
とはいえ、アカデミー編に突入したからといって、ダイナミックで骨太な話の面白さは変わらない。

この人の絵、殺陣のシーンにスピード感があって小気味よくて、見ていて気持ちがいい。
そのわりに妙なまったり感もあふれていて、そういうところが好き。

世界観がすごくしっかりとできているから、話の軸にブレがないし、いくつもの物語を派生させることができる。
DXたちの両親の馴れ初めや、脇役の外交官や女舎監の青春時代など、本筋とは関係ないけれど知っているとちょっとうれしいお話が、コミックスでたくさん書き下ろされている。
作者の中には、きっとこういう、同じ世界を舞台にした色々な物語がまだまだあるのだろうと思う。


イオンちゃん、可愛い。
アカデミー編のおかっぱボブも捨てがたいけれど、やっぱり最初の頃のショートカットに一票。
可愛くてたまらん…。

それから、DXさまも思わず「さま」とつけたくなるステキさなのだが、私はやっぱり六甲が好きだ。
六甲は、物心つく前からニンジャとして育てられ、DXたち兄妹を影で護衛する役目を持っている。
DXを「若さま」「DXさま」、イオンを「姫さま」「イオンさま」と呼び、その態度は常に一歩引いたもの。
DXもイオンも、とっくに彼を一人の人間として見ているのに、六甲は主従の関係を頑なに崩そうとしない。
ようするに堅物だ。
DXもイオンちゃんも、六甲のこと好きなんだよ?わかってるのかな?と思ってしまう。
何はともあれ、六甲、男前だ。

アカデミーで出来た級友たちも、個性派ぞろいで、仲良さそう(でも馴れ合ってない)で、普通に学園ドラマとしても楽しく読める。
思い余って、ドラマCDまで買ってしまった。
作者書き下ろしのオリジナルストーリーと聞いて、どうしても聞きたくなってつい……
声等、そんなにイメージと違うこともなく、面白く拝聴いたしました。
作者さん、ギャグのセンスも好きだ。


ところで、「ランドリオール」って、どういう意味なんだろう……


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