カリンエキス摂取 ~望月花梨2品

お賽銭が、賽銭箱に入らずに跳ね返ってきた。
…わぁ~、幸先い~い……


実家にいる間に、置いてきた望月花梨の漫画を読み返していた。
全部読めなかったのは、先に「花とみつばち」を読んでいて最終巻だけ見つからず、探すのに時間がかかったからだ(結局見つからなかった。小松とサクラの結末をもう一度読みたかったのに…)



・望月花梨「チョコレート ダイアリィ」

このコミックスに収録されている「クロルカルキ」の雑誌掲載時が、初めて読んだ望月花梨の作品だった。

クロルカルキとは、プールに入ってる塩素消毒剤のことだ。
プールの匂いと共によみがえる、ひと夏の記憶の話。
兄とその友人・川崎を、弟の視点から描いている。
それにしても、セミが服の中に入って云々、というくだりは、エロティシズムの極致だと思う。望月花梨の話になるとえろの話ばかりしているが、えろいんだから仕方がない。

雑誌で読んだときは作者名も意識してなかったけど、こうやってまたコミックスで出会えたということは、相当印象に残っていたんだろう。


表題作「チョコレートダイアリィ」と「台風ポピー」は、わりとサラッと読めた。
「台風ポピー」ってすごいネーミングセンスだな。

「とげ」は前後編。若干消化不良な感がある(作者もあとがきで書いてる)。
でも、ラストのこのすっきりしない感じはすごく好き。



・望月花梨「裸足めぐり」

初めて買った望月花梨コミックス。(出版順としては5作目)
表紙とタイトルにひかれて手にとった。
読んでみると、あんまりタイトルと内容は関係がない。イメージ先行な感じかなぁ。

三部作の中で一番好きのは、2番目の友達の話。
ともだち…いくつになっても、難しくて、頭を悩ませて、かけがえのない大切なものです。

お亀様の存在感があまり発揮されないまま終わっているので、もうちょっと話を続けられたんじゃないだろうか。



読み返してみて思ったのは、より強く記憶に残っている作品というのは、楽しい話よりも、読んでて痛みを伴う話の方なんだなぁということだ。
(望月花梨の漫画に限っての話)
いまでも思い出すたびにチクリと胸を刺す、幼かったがゆえの失敗や間違いへの後悔と同じように。




今日からまた、一人暮らしのマンションに戻ってきた。
送ってきてくれた父と母が去ると、六畳の部屋がなぜかがらんとして広く見える。
寂しいよぅ、お父ちゃんお母ちゃーん。
多分、明日の朝には1人の気安さに慣れているだろうが、長いこと実家に帰っていると離れがたくなってしまうみたいだ。


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