握手してください ~太田光「パラレルな世紀への跳躍」

太田光
爆笑問題・太田光の頭の中を覗いてみたくて買った。
表紙もかわいいし。
文学系の評論家が考えそうなタイトルも気になって。


第一に思ったのは、「引き出しの多い人だなぁ」ということだ。
時事ネタ、世評、エッセイ、エッセイの形を借りたフィクション、と内容は盛りだくさんである。
さらに、田中氏というツッコミ役がいない本書では、太田氏の「ボケなし」の思索の跡をなぞることができる(「ボケ逃げ」というのもあります)。


政治や社会問題についてのエッセイも興味深いが、どこまでが本当でどこからが嘘なのか、それとも全部が嘘なのか判らなくなる、「小説」と呼んでいい作品群の方がどちらかというと好きだった。
「アマガエル」という掌編が特に大好きだ。


太田氏の文章から、なんだか私は星新一の文章を連想した。
あの普遍的で、無駄がなく且つ余韻の残る文章だ。


ちょっと素敵な一面を知ったからって安易に飛びついたみたいでイヤだけど、太田氏のことが前よりもっと好きになった。
すごいよ太田さん。握手してほしい。
サインとかは別にいらないけど、握手してもらいたい。


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