ヘンテコ百鬼夜行 ~森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女
久しぶりに小説を一気読みしたー!


いよいよ確信をもって好きだと言える、森見登美彦。
本屋大賞ランクインに何の疑問もありません。


「黒髪の乙女」こと「彼女」に一目惚れし、偶然を装ってはやたらと周囲に出没する「先輩」と、そんな「先輩」の思惑に全く気づかずマイペースに我が道を闊歩する天然な「彼女」。


概要だけ聞くとかわいらしい純情恋愛小説に聞こえるが、いや実際かわいらしいんだけど、そんな言葉だけでは表せない程ヘンテコ。
またもや京都が舞台なのだが、京都の名を借りた魔都なのではないかというぐらい、登場する人々はさながら魑魅魍魎のごとき体をなしている。


私は職業・「天狗」の樋口氏に心ひかれました。
いつも色褪せた浴衣姿で、笑顔が可愛らしいとのこと。素敵です。
謎のお大尽・李白翁も気になるところ。
あとはパンツ総番長。願いが叶ってよかったね!


四章ある話のうち、第二章の古本市の話が一番好き。
お目当ての本をめぐって、「火鍋」をつついて我慢比べをする灼熱地獄絵図の場面がお気に入りです。
古本市の神様まで出てきます。


言葉の選び方ひとつとっても、見事にヘンテコで、気がきいていて、ツボをついていて、素晴らしい。
これはハマる。やみつきになりそうだ。


盛大に空回る、しかし着実に明るい未来へと近づく「先輩」の愛しさ、おともだちパンチを武器に持つ「彼女」の反則気味の愛らしさ。
でも、こんな清らかな乙女はきっと現実にはいないと思います。いたら私がつきあう。


本当に読んでよかった!
この世界は私好みすぎる。
あ、でも、表紙の絵はちょっと違う気がする。
表紙で選んで読んでも損はしないけど、読み終えてみると特に先輩の方がイメージと少し違うかも。


それと、知り合いに京大出身の方がいらっしゃるのですが、その方によると京大生ってほんとにこんな感じらしい。
…ほんとかよ!?


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Tracked: 2007-05-08 10:51