いろいろあるんだ ~後藤竜二「キャプテンはつらいぜ」

キャプテンはつらいぜ

忘れた頃に、「あの日に返りたい」第3弾。
※注 子ども時代に読んだ本を読み返す、私が楽しいだけの試み。不定期更新。


図書館にはやみねかおるを借りに行ったときに、ふと目にとまったので一緒に借りて帰った。
このシリーズ、好きだったのだ。
たぶん小学校のときくらいに読んでた。


少年野球チーム、ブラック=キャットに危機がおとずれた。
六年生たちは受験勉強で出てこないし、
エースの吉野くんもやめるといいだしたのだ。
キャプテンにされた勇は大弱り。チームなんてものじゃない。
勇は、ぐれていた秀治をピッチャーにしようとするが……。
(あらすじより)


ということで、なりゆきでキャプテンになってしまった五年生の主人公・勇が、チームを立て直そうと奮闘するおはなし。
なりゆきとはいっても、勇にキャプテンの素質があることは何となくわかるし、みんなが勇をキャプテンに推したのもうなずける(押しつけたともいえるけど…)。
はりきって「キャプテン心得帳」とか夜中に作り始めちゃうところとか、ほほえましくていい。


何かと勇の世話をやく幼なじみのハーコ、子どもの頃は仲良くしていたけどぐれだしてからは疎遠になった秀治、子どもたちのよき理解者である大人代表のゴロさん、と、いかにもな人間関係が心地よい。ベタって決して悪いことじゃない。
特にちょいワルの秀治は、「お化けビルの2階の柱にもたれかかってリンゴをかじる」という、時代を感じさせる描かれ方をしてますが、いいキャラクターだと思う。一番好きかも。


少年野球を題材にしているけど、実際に野球をしているシーンはそんなにない。
最後の試合も、結果がダイジェスト的にさらっと書かれるだけ。
作者さんは多分、野球が書きたいんじゃなくて、野球を通して成長する少年少女を書きたいんだろうなと思った。
秀治とブラックキャットとの勝負の中で、どんどんキャッチャーに開眼してきた洋太くんに、なかなかグッときた。


杉浦範茂さんの絵も、けっこう好きなのだ。
「ルドルフとイッパイアッテナ」の挿絵がいちばん思い出深いなー。
ルドルフも読みたくなってきた。


このキャプテンシリーズも、最後までもう一度読みたいなぁ。
というか、今なら青い鳥文庫で出てるんだ。
買っちゃってもいいような気もする。


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