トイレの壁向け(ホメてます) ~大ハシ正ヤ「もう俺、ハエでいいや」1巻

もう俺、ハエでいいや

赤魚さんのブログでそのタイトルを見た瞬間から、私の心を捉えて離さなかったこの作品。
本屋で実物を手にとってみたところ、帯で紹介されていた一コマ

「ホームで駅弁を食べ始めていた夫に綺麗な二度見」

の、おじいさんを二度見しているおばあさんの首の角度が絶妙で、もうこれは買うしかないだろやっぱり、と思って買いました。
(残念ながらこのネタは1巻には収録されてなかったけど…)


何だろうなーこの味わい。
爆発的な笑いを求めて読むのには向かない。
最初に通して読んだときより、後からパラパラと好きなページを見返したときのほうが面白く感じた。
じわじわ迫ってくる感じ。


あと、絵が、うちの弟が高校のころ教科書にしてた落書きと雰囲気がよく似てて、なんだか他人とは思えなくて困った。
つまり、中高生男子が描くような絵柄ということだな…。
お世辞にも洗練されているとは言えないけど、それがまたよし。


単なる一コマギャグ漫画として括れないような一品も、中に紛れていたりする。
「雨を嫌がるのは人間だけやぞ」なんかは、まるで相田み○おのような趣きだ。
「しれっと行われるじーさん会心のギャグ」(雨が降ってるのに花壇に水をやる)も、実はこの絵の裏にすごいドラマが隠されているんじゃないだろうか…と思わず深読みしてしまう。


気に入った1ページをコピーして、トイレの壁にでも貼っておくとちょうどいいんじゃないかなぁ…と思う。
朝起きて、便器に腰を下ろし、ぼんやりしながらふと前を見ると、そこには大ハシ正ヤの一コマ。
…結構いいんじゃないだろうか。本気で。
便座カバーこそはラブリーパンダ柄だけどその他はずいぶん殺風景な我が家のトイレも、少しはアーティスティックになるかな?(いや、むしろバラエティ色が強まるか…?)
となると、「特製トイレットペーパープレゼント」という企画は、かなり的を射ていると言えなくもない!


個人的に「あるある」と思ったのはこちら↓です。


・「知ってる歌がかかった時窓の外を見て唄う」

車の助手席に乗ってるときですな!
何でか、窓の外を見てしまうんだよなぁ。

・「玄関先で目立ってた草とかずっと持っとる」

草引き中のおばちゃん、近所の奥さんと立ち話の図。
一番勢いよく噴き出してしまった…
「ずっと持っとる」というところが特にいい。

・「絶対何かモノを落としたはずなのに何も落ちていない」

あるある!

・「順番に同じことやってるのに自分の時だけシーンとなる」

うん…多分、自意識過剰なだけだと思うんだ。


あと、お年寄りシリーズが好きだった。


・「田舎の老人は本当によく人の顔を見てくる」
・「万葉集などに詠まれた場所とか観に行く旅行」
・「干し柿が大好物と思われて数年経つ」←今更好きじゃないとか言えないよな…申し訳なくて。


笑いのネタにしていながらも、作者の老人に対する温かいまなざしを感じます。


パラパラ漫画のオチは、泣くところですよね…。
こうやって感想を書いてみると、どうやら私は思った以上にこの作品を気に入っているらしい。
教えてくださった赤魚さんに感謝!です。


この記事へのコメント

  • 赤魚

    こんばんは☆
    感謝なんてとんでもないです><
    本当にドン引きされてたりしたら…どうしようとモンモンとしてました(笑)
    良かったです!
    本誌では不定期連載なようなので2巻は年単位で待たなくちゃならなくなりそうですね…
    トイレに…確かにトイレとかふとした瞬間見るのがきっと一番面白いと思います^^
    もし…許されるならそれを漫画喫茶のトイレにて敢行したいな…なんて思っちゃいました。
    それでは☆また
    2007年06月06日 00:00
  • 三森紘子

    赤魚さんへ

    コメントありがとうございます!!
    そんな漫画喫茶にぜひ行ってみたいですね☆店員様の権限で実現させちゃってください(笑)
    不定期連載なんですか。次の巻はいつになるやらという感じですね…
    でも、忘れた頃に出るというのもそれはそれで嬉しいので、気長に待ちます!
    それでは☆
    2007年06月06日 12:26

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