
ここにきて「溺れるナイフ」が面白くなってきた。
というより、目が離せなくなってきたと言った方が正しいかな?
コウちゃんが、ほんとに「ただのイケメン」になってしまった。
初めて見るのが今のコウちゃんなら、かっこいいと素直に思えたかもしれないけど。
けど、小学生の頃のあの鮮烈なコウちゃんを見てきているから、今のコウちゃんの姿にはちょっとショックを受ける。
帯の人物関係図に「天然オレ様男子」と書かれることに違和感がなくなるなんて。あのコウちゃんが…
コウちゃんが自分の望む「神さん」でいてくれなかったことに失望したのに、だから離れようと思ったのに、昔みたいに輝いてないコウちゃんは嫌なのに、無視されると悲しくて、つきまとわれると動揺して、翻弄される。
ああ、もう終わってしまったんだ、戻れないんだ、という喪失感。
でも、「もし追いつけたら もしかして まえみたいに戻れるんじゃないかな」とどうしようもなく願ってしまう夏芽に、激しく感情移入をしてしまった。
コウちゃん何考えてんの? 何でそんなふうに笑いかけられんの?
失うこと、終わることを繰り返すのが、大人になってくということなんだろうけど。
特別だったものが平凡になってしまうのは、人生には往々にしてあることだし。
背も伸びたなぁ、コウちゃん。
中学の3年間って、男の子が一番変貌する時期だしね。
それでも未練がましく昔のコウちゃんに会いたくて、1巻から読みなおしたくなった。
そしたら、5巻までのコミックスは実家に置いてきたことに気づいた。
しばらくおあずけッス。
ジョージ朝倉の描く線は、どんどん繊細で緻密になっていってる。
「カラオケバカ一代」や初期の「恋文日和」の頃の、メチャメチャ荒くて雑で、暑苦しさと勢いがガーッと迫ってくるような絵柄が好きだったので、今の方が確実に上手くなってるんだけど、少し複雑な気分だ。
今回はいつにもまして不親切な感想で、どうもすみません。
この記事へのコメント
mico
溺れるナイフおもしろぃですよね。
カナちゃん視点の話があったように、コウちゃん目線の話があっても、それはそれでありカモって。型破りのジョージ朝倉sに期待しているワタシもいちファンです。早く次が出ないかな~。
三森紘子
こんにちは!コメントありがとうございます☆
確かに、コウちゃんの内面ってほとんど描かれてないですよね。
だから何考えてるのかわからなくて、やきもきしてしまうんだと思います。
コウちゃん視点の話、この先ぜひやってほしいですね~!