今さら「生協の白石さん」にハマる

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「今さら」というのも白石さんに対して失礼な言い草ですが、この本が話題になり始めたのは、もうずいぶん前のことです。
ご存じの方も多いでしょう、東京農工大学生協勤務の白石さんが、ひとことカードの質問・要望に対してしたためたコメントを紹介している本です。


話題になっていた当時から、読んでみたいものだと思ってはいたのですが、「図書館に入っているだろうから、借りて読めばよい」とタカをくくっておりました。
ですが、おそらく予約が殺到していたのでしょう、なかなか見かけることがないまま月日が過ぎてゆきました。
その存在を忘れかけていたつい先日、図書館の書架にちょこんと置かれているのを見つけました。
やっと会うことができた、と嬉しい気持ちになり、そのまま借りて帰ったのです。


読みだすと、やっぱりと言おうか、案の定と言おうか、白石さんの虜になってしまいました。
学生さんの「単位がほしいです」という要望に対し、「私は、単車がほしいです。お互い、がんばりましょう!」とかわす鮮やかさ、「今日誕生日でした! 白石さん、祝ってください!」という報告を、「祝おうじゃないですか。」と真っ向から受け止める真摯さ。
奥ゆかしさ、誠実さ、粋、茶目っ気、時には厳しさも併せ持つ白石さん。
会ってみたいけれど、会わずにいたい気持ちもあります。


私の通っていた大学の生協にも、ひとことカードはありました。
回答が掲示されているのを目にした覚えもあるのですが、私自身は一度も利用したことがありませんでした。
というより、生協に対して特に期待をしていませんでした。
もっと要望を言っていれば、入荷してほしい商品を入れてくれたかもしれないのに、私の大学の生協にも「白石さん」はいたかもしれないのに、今思うと大変勿体ないことをしたものです。


今回の感想は白石さんの文体を真似て書かせていただきました。
が、全然駄目でした。本家の奥ゆかしさには遠く及びません。
パスティーシュ(模倣)の名手・清水義範氏の偉大さを、身を持って実感した次第です。


白石さんの今後の益々のご健康とご発展をお祈り申し上げます。
暑い日が続いております。何卒ご自愛くださいませ。

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