考え続ける ~安野モヨコ「働きマン」4巻

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安野モヨコの「働きマン」が本当に面白いです。


私は働きマンではない。
仕事は食べていくための手段だと思っている。好きなことを仕事にできたら、やりがいを持てたら一番素敵だけど、もらう給料以上の労働はしたくないし、プライベートの時間が削られるのは絶対嫌。
あ、今気づいた。田中だ。私は田中だった。
いやでもあそこまで徹底はしてない。与えられたことを精一杯やりたいとは一応思っている。第一人間関係がギクシャクするの嫌だからあんな態度はとれない。
でも考え方としては田中だ。う…うわぁ…。なりたくない。


松方みたいに情熱の100%を仕事に傾けることはたぶん一生ないと思う。
でも、そんなことはこれを読むうえで何の問題にもならない。
だってこの漫画、松方が主役ってわけじゃない。
生きていくためには、みんな働かなきゃいけない。主婦業だって仕事だ。
だから、もれなくすべての人にとって他人事ではない漫画なのだ。


色々な人にスポットが当てられていて、もう毎回立場も考え方も全然違う人たちで、それをこの濃度で描いている安野モヨコの才能におののく。戦慄と言ってもよい。
まったくなんてセンスをしてる人なんだろう。安野モヨコという人は。


松方はとても魅力的だしカッコイイし好きだ。でも、彼女が常に正しいわけではない。「誰が正しい」って簡単に言えない。
大人になってからのほうが、正しいことがわからなくなっている気がする。
「働く」ということを安野モヨコは考え続け、読者に問いかけ続けている。


3巻までは実家に置いてきたので、すぐ読み返せないのがすごいストレスだ~~。
新二が主人公の話、もっかい読みたい。
4巻での松方との展開にはときめいた…。きゅんとした。
色男だよ…。伏し目がちの眼などが特に。


この文章を書くためにコミックスを見返していたら、自分この先どうしていこう…とかやたら考え込んでしまい、むちゃくちゃ時間が経ってしまった。
ブルボンヌ緋魅子先生面白ぇー(最後の啖呵最高)とか、そんなんだけ書いてればよかった。
他にくらべて、すごく考える時間が多い作品であります。


菅野美穂主演でドラマ化だそうで。
菅野美穂はいいときと悪いときがあるからなぁ…。
うまくはまればいいドラマになりそうなので楽しみ。
アニメ化よりはドラマ化向きの漫画だよなー。


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働きマン
Excerpt: [10月スタート]ドラマ「働きマン」菅野美穂 主演
Weblog: ドラマ 働きマン
Tracked: 2007-09-02 14:12