地に足ついた軽やかさ ~雪乃紗衣「彩雲国物語」一~三冊目

0923

「はじまりの風は紅く」
「黄金の約束」
「花は紫宮に咲く」


一度は読みたかった、でも長いので手を出しかねていた彩雲国シリーズ。
持つべきものは本好きの友人だ!
いつも本当にありがとう。
シリーズ既刊をごっそりと借りてます。ホクホクです。
全部読破するのに時を要しそうなので、とりあえず3冊分の感想を書きます。


十二国記をもっとライトにしたような感じ?
まあ、そういうふうに比べる行為自体が野暮天なんだけど、最初の印象はそうだった。
冒頭やラストに出てくる、歴史書風の記述にはゾクゾクします。
名ばかりの名家(内情は火の車)のお嬢様・秀麗。舞い込んできた仕事は、「ばかとの」と名高い(?)若き国王の教育係。
そんな事情で出会った二人と、二人の周囲の個性豊かな人々との物語。


三作目の「花は紫宮に咲く」で、ようやく秀麗が念願の官吏になり、話が本格的にスタートしたという感じ。
これからますます面白くなるんだろうな~。
秀麗の行動や考え方にはハッとさせられることがしばしばで、女性として人間として尊敬しちゃうし、全力で応援したい気持ちでいっぱいだ。
こういう「逆ハーレム状態」な話のヒロインは、やっぱり聡明でないと!
(見た目が十人並みだというところもポイント)


絳攸が最初からお気に入りでした。何がって「超絶方向音痴」なところが最高です。
燕青の飄々として人間ができているところも好き。
あと、玖琅のツンデレ(という言葉はあまり使いたくないけど、一語で表すのにこれほど的確な言葉が他に思いあたらない)なところがたまらない。
劉輝と静蘭は、挿絵でいつも見わけがつかなくて困る。兄弟だから似てて当然なんだけど…長髪の見分けが、苦手で…
それから胡蝶がすっごいかっこよくて惚れました。
心の中でずっと、「胡蝶ねえさーーーん!」と叫んでいた。
どうでもいいけど難しい漢字が多すぎて変換できず、さっきから手書きパッドのお世話になりっぱなしだ…。


作者さんは風呂敷をどこまでも広げる癖があるようで、ちゃんと回収できんのかな? とも思うけど、これだけ続刊が出ているので、そのへんは徐々に明らかになっていくんだろうな。
面白いシリーズが長く続くのはとっても嬉しいけど、その終わりどきというのも間違えずに、終わるときはきっちりと終わってほしいです。


甘甘すぎないラブシーンも好みだったりする。
ラブも気にはなるが、やっぱり秀麗が初の女官吏としてどう成長していくか、劉輝がどのように名君となっていくのかが楽しみで、目が離せない。
さぁとっとと続きを読みましょう。


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