詠むことは祈ることに似ている ~原作・枡野浩一/漫画・小手川ゆあ「ショートソング」2巻

0205

2巻で終わりましたねー。


原作の小説ではすっきりしなかったラストがどうなるのか気になる、と1巻の感想に書いたのだけど、漫画版ではそこまでのモヤモヤ感というものはなかった。
国友くんと伊賀さんがある意味ふっきれて新しい一歩を踏み出す、という点が強調されているからだろうか。
爽やかだ。絵柄の所為もあってか、たいへん爽やかだ。


でも若芽ちゃんのオチはカットされちゃってた。
あのオチで「若芽ちゃんのほうが一枚上手だった」ってことがわかるのに、これだと単に伊賀さんに失望されただけの存在になっちゃってて、ちょっと若芽ちゃんがフビンだった。


そんな失礼極まりない伊賀さんの、今巻のおちぶれ具合がすごくよかった。
自分だって舞子さんと結婚する気なんかなかったくせに、結婚話を出して「伊賀さんとわたしってべつにそういうんじゃないって気がしない?」って言われたときの伊賀さんのショックを受けた顔が最高! だった。(ザマーミロという気持ちも含みつつ)


でも、その後のギャグ顔のコマはなくてもよかったなぁ…
単に小手川さんのギャグ顔の描き方(白目に長方形の口)が好きじゃないからなのかもしれない。
あまりにオーソドックスすぎて、これだけ綺麗な絵が描ける方なのにギャグ絵は手を抜いてるように見えてしまって、その顔が出てくるたびにちょっと冷めてしまうのです。
そう、違和感だ…! マジメ絵とギャグ絵がうまく調和してない感じがするのだ。そんな風に思ってるのは私だけか? ただ単に好みの問題だろうか?
この方の他の作品は読んだことがないので知らないんだけど、ずっとこういう作風なんだろうか。閑話休題。


「ストーカーみたいだ」と自分で思いながら伊賀さんが舞子さんのアパートに押しかけたとき、彼女は中にいたのかいなかったのかはわからないけど、もしいたんだとしたら、あんな風にドアを叩かれたらそりゃ怖いよな…
二人っきりで会うの躊躇するのは当然だな…と思った。


やっぱり今回も、読むと短歌を作りたくなった。(実際に作るか、作れるかは別として)
口語の歌が好きです。自然な話し言葉なのに五七五七七の字数にぴったりはまってたりすると、すごい気持ちがいい。ぞくっとくる。


ああ、それにしても女の子が可愛かったです。
出会う子出会う子そんなに可愛いわけがあるか――! と心の中で叫ぶほどに可愛かった。
何だ上戸さん(マッサージ師)のあの可愛さは。



原作の感想はこちら
1巻の感想はこちら


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック