生活するって素敵 ~羽海野チカ「3月のライオン」1巻

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ポストカードがついてました。レジでしおりをもらいました。
お久しぶりのウミノ先生の新作!


主人公はプロ棋士の高校生・桐山零。
棋士仲間や、ふとしたことから知り合った三姉妹とのふれあいが話のメインになっていきそう。


事故で家族を亡くし、引き取られた先でもうまく息をすることができず一人暮らしを始めた零は、いつも寂しそうな目をしている。
暗く重くなりがちなテーマだけれど、全体的に優しくあったかい(そしてコミカルな)雰囲気で引き込まれます。


それに三姉妹、あかりさん・ヒナちゃん・モモちゃんがとにかくかわいらしい。
あかりさんの程よくポチャッとした二の腕が素敵…ヒナちゃんが着てるような格好を毎日したい(年齢的にアウトですが)…モモちゃんは…モモちゃんは、ああとにかく好き…
古くて懐かしい日本家屋で、ニャーたちと暮らす三姉妹の生活。
ふくふくもっちりしたニャーたちが、ごはんをくれくれと足にまとわりついてくれるのです。
私も行きたーい!! ここで暮らしたーい!!


冒頭に出てくる食卓のカレーライスがとっても美味しそう。
写実的に描かれているわけでもないのに、どうしてこんなに美味しそうなんだろう?
キレイに盛りつけられたサラダとか…リンゴの絵のついた麦茶ポットとか…リスの絵のマグカップとか(モモちゃんのかな?)…。
朝ごはんの納豆まぜまぜ、おじいちゃんがやってる「三日月堂」の三日月焼の袋詰め、栗の皮剥き。迎え盆と送り盆の意味。
本筋とは関係ないような生活のディティール。でも実は、これらこそが本筋なのではないかと思う。
これは「いろいろな事情を持つひとびとが、いろいろなことを思いながら生活していく物語」なのだと思います。
だから将棋のことが全くわからなくても、全然問題ない。(知ってたらもっと楽しいんでしょうけど)
そんな他愛ないけれどかけがえのない日常を、ずっと見ていたくなる。


送り盆の日、三姉妹宅で夕飯をごちそうになった零は、あかりさんにごはんの残りを詰めたものを持たせてもらいます。
それを抱えて帰路を歩く零くんのモノローグ。


――帰り道

風の強い橋の上

おなかに抱えた
弁当が

まるで

小さな生き物のように
あったかかった……




ウミノ先生は詩人だなぁ…


そこに息づいているもの、
あかりさんたちの営みの一部を持って帰った零くん。
冷蔵庫に入れて冷えても、それはほこほこといつまでもあったかいに違いない。


毎回の扉絵が続きものになっているのも良いです。それもモモちゃんがアイスを落としちゃってゆずってあげるとか、ささいなことが題材なのが良い。
素敵ですよ。生活するって素敵なことですよ。
願わくばこの優しい場所がずっとあり続けてほしい。
喜びも悲しみも、みんなで飲み込んで分かち合って。


個性的な棋士仲間の面々も楽しい。
特に二階堂くんはいいですなぁ! もっちりむっちり!



※作者さんつながりで
「ハチミツとクローバー」の感想はこちら


この記事へのコメント

  • 赤魚

    こんばんは!おひさしぶりです^^

    3月のライオン早く読みたいです><
    もやしもん限定版が高額すぎて 買えなくなってしまった3月のライオンです。
    紘子さんの感想見たら今すぐにでも読みたくなっちゃいました!
    ヤングアニマル連載で、どんな話だろうと思っていたらプロ棋士のお話なんですね!
    楽しみです。早急に購入したいと思います!
    2008年02月26日 02:22
  • 三森紘子

    赤魚さんへ

    おひさしぶりです! コメントありがとうございます☆

    もやしもん限定版、すごいことになってるみたいですね~…(笑)
    3月のライオンは、これぞ羽海野チカ!といった感じのとっても素敵な作品でしたので、早く読んでいただきたいです! 赤魚さんの感想が楽しみです^^
    最近は少女漫画出身の方が青年誌で活躍されることが多いですね。

    それではまた☆
    ブログリニューアルおめでとうございます♪相変わらず日参させていただいてます!
    2008年02月26日 21:20

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3月のライオン 1巻/羽海野チカ
Excerpt: ようやく買えました! お友達ブログのレビューを見て回っては、早く読みたい><という気持ちを押さえつけてきました。 念願かなって早速感想を。 ハチミツとクローバーは
Weblog: だら~んと読み続ける
Tracked: 2008-02-27 23:57