耳を澄ましている ~緑川ゆき「夏目友人帳」5巻

0307

…TVアニメ化ってえええええ!?


いや、(以前トラックバックくださった)りるさんのブログ拝見して知ってましたけど!(笑) 非常に寝耳に水なニュースです。
そういう(アニメになるようなタイプの)作品だとは思ってなかった。
どうなんだろう。ニャンコ先生(小)のおちゃめな可愛さと、ニャンコ先生(大)の優美なかっこよさをちゃんと表現してくれないとやだ。
妖怪たちのどこかとぼけた怖さをちゃんと表現してくれないとやだ。あと「名を返す」シーンを力入れて作ってくれないとやだ。
「蟲師」のアニメみたいに雰囲気重視でやってくれたらあるいは成功するかもしれないだろうか。どうだろう。


やっぱり不安は尽きませんが、それとは別に、アニメ化という事実はその作品が評価されたという証でもあります。
いちファンとして「ご立派になられて…!」という万感の思いもございます。じいは嬉しゅうございます…!
何となく、「地味ながら聡明で優しき心を持った深窓の令嬢が殿方に見初められ今まさに花開こうとしているのを見守るじいや」の心境です。同時に「お嬢様はとうとう私の手を離れようとしていらっしゃるのだ…」という寂しさもあり、相反する思いに引き裂かれそうなじいやなのです。
う…途中からなんかよくわからなくなってきた。聞き流してください。大体緑川先生はそもそも私だけのものじゃねえよ!


この5巻にしても、アニメ化のことが中にばばんと書いてあるかと思ったら、あとがきの最後でちょろっと報告されてるだけなんですよ…!
なんて慎ましやか…!
あとがきでイメージダウンしちゃう作家さんもいたりするけど、緑川先生の場合は毎巻毎巻右肩上がりだ。
今さらながら私、緑川先生のことが大好きですよ。


さて5巻。
女の子の準レギュラー要員が出てきたのでうれしい。
最初の話の人魚もかわいかった。
ニャンコ先生(小)が相変わらず全体的にかわいくってたまんない。つるふか!
「トンボを捕まえた」って、何やってんの先生ー! ちりとりとホウキも扱えるのね、器用!


夏目が(一時的にだけど)妖怪が見えなくなったときが切なかった。
本来の姿に戻ったニャンコ先生の姿が、夏目の視界から消える。本当はすぐ近くにいるのに、見えない。名を呼んでも返事がない。
そのとき感じた感情を「さみしさかもしれない」と夏目は後々思うのだけれど、ニャンコ先生もきっと同じことを思ったのに違いない。
夏目より何倍も長く生きているニャンコ先生は、人の命の短さも、今が永遠に続いたりはしないこともよく知っている。
けれども、ともに過ごす時間の尊さは、その長さに比例するわけではないのだと思う。


そりゃ、いつか別れは来てしまうんでしょう。
でもまだ今はまだ、そんなことは考えたくないんだよぅ…。


田沼と夏目は友人関係が続いているようなのでよかったなぁ。
クラスの友だちと楽しそうにしている夏目の姿を見られるのもうれしい。
自分に色々なことを打ち明けてくれない夏目を田沼が寂しく思うのは、田沼自身も少し「見える人」だから余計なのかもしれない。
同じ世界を共有できる二人なのに、その自分にすら見えないものをも夏目は見ているのだ。


自分のために主体的に行動するようになってきた夏目の成長が心強い今日この頃です。
6巻では名取さんも再登場するみたいで、お話は少し動いたりするのかな?
たとえいっときでも誰かと心を通わす喜びや、きらきらと愛しい言葉や、そんなすてきなものたちで満ちたこの作品を、もう少し長く見ていられますように。
アニメ化するぐらい勢いあるんなら、当分は大丈夫かな!



1~3巻の感想はこちら
4巻の感想はこちら


この記事へのコメント

  • りる

    こんにちは!! 度々お邪魔してすみませんw
    『夏目友人帳』のアニメ化を、私の魂の叫び(笑)でお知りになったようで申し訳ないです。
    でも、ちょっとびっくりでしたよね。 私もアニメ化される種類のお話だとは思ってもいませんでした。
    いや、大好きですけど!! 何となく。
    なので紘子さんの「お嬢様…」のお話が面白かったです(笑)。 大きくなっちゃって寂しいけど嬉しいですよねw

    多軌ちゃん初登場のお話で、ニャンコ先生を視えない夏目と、視えてないと分かっていながら夏目を守るように座る先生(斑バージョン)の関係が、なんだか切なかったです。 視えなくても絆はそこにあるのに、夏目だけがそれに気づかないなんて。 ニャンコ先生も気づいてもらえないなんて。
    寂しくなるから、この2人はちゃんとセットで(セット?)一緒にいて欲しいな、と改めて思いました。
    6巻は名取さん登場しますね。 楽しみですw
    2008年03月12日 00:19
  • 三森紘子

    りるさんへ

    こんにちは!
    白泉社系の情報はいつもりるさんのブログでチェックさせていただいてます(笑)、ありがとうございます!
    人気が出るのは喜ばしいことだし、「じいや気分」も単なる一読者のたわごとに過ぎないのですが、なんかどうしても寂しい気持ちが出てきちゃいますよね。ご笑覧いただけたなら幸いです(笑)

    見えなくなっちゃうシーンは切なかったです。そうそう、ニャンコ先生は夏目を守るように寄り添ってるんですよね…! 見えない夏目の気持ちを思っても寂しかったですが、見てもらえないニャンコ先生の気持ちを思うと切なくてしょうがないですね。
    はい、二人はこれからも一緒にいてほしいです!

    コメントありがとうございました!あとでりるさんの感想も拝読しに参ります☆
    2008年03月12日 19:58

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『夏目友人帳・5』の感想
Excerpt: 『夏目友人帳・5』緑川ゆき/白泉社花とゆめコミックス/『願ってそれが叶うことの貴重さを皆 噛みしめてきっと生きている』雑誌で一度読んでいるのに、コミックスで読み返してみても普通に泣ける自分が不思議。 ..
Weblog: 空夢ノート
Tracked: 2008-03-12 00:09