本がつなぐ人との輪 ~久世番子(原作・大崎梢)「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1」

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記事タイトルが図書だよりか何かの標語みたいだなぁ…
これも行きつけの本屋に見当たらなかったんだけど、どういうことだ。


書店が舞台のミステリ小説を、「暴れん坊本屋さん」の久世番子がコミカライズ!
これほどの適任はほかにいらっしゃらないでしょう。
原作も読んでたし、番子さんも好きなので買いました。


しっかり者の書店員・杏子さんと、不器用女王だけど勘はいい学生バイトの多絵ちゃんが、本屋の周りで起こる謎を解き明かす!
謎解きの面白さだけでなく、本屋の内情や、本が取り持つ人との縁や、好きな本に対する愛情が描かれています。
私も短い間でしたが本屋でバイトをしていたので、ちょっと懐かしい気持ちになりながら読みました。
自慢じゃないですが(って思いっきり自慢ですが)コミックの袋詰めは店で一番上手いって言ってもらいました、えっへん!
でも包装は多絵ちゃん並にド下手クソでした…運悪く私に当たっちゃったお客さま方すみませんでした…


漫画版のほうでも、やっぱり「六冊目のメッセージ」が一番好き。
妄想がどこまでも羽を広げて飛んでゆきます。
こんな出会いさー、あるわけねーけどあったらいいよなー。
ああ、島村さんが使ってるペンに猫の顔がついてる! カワイイ。


盗作疑惑やらで漫画業界が殺伐としてる昨今、「ディスプレイ・リプレイ」を読むと、こんなあったかい真相がひとつぐらいあってもいいのに…と思う。
でもあれだな、作中に出てくる「トロピカル」は結構チビッコ向けの漫画だったんだな、絵柄を見るかぎり。


「暴れん坊本屋さん」はわりと濃ゆい作品だったけど、これは爽やかな雰囲気の少女漫画。
番子さん、作風の幅が広いなぁ~。
「暴本」のような暴走っぷりを期待して読むとちょっと物足りない感じもあるけど、これはこれで好きだなぁ。
キャラクターの造作も、原作のイメージとそれほど変わらなかった。
西岡君の恋が実らなさそうでかわいそう(笑)。
寡黙な内藤さんがちょっと気になります。黙々と仕事をしてるさまがよい…。



原作小説の感想はこちら
「暴れん坊本屋さん」の感想はこちら
この二冊を読んだころは、まだ本屋で働いたことがなかったんだった。
夢がひとつ叶ったよ、あのころの私!


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