トリツキ ~押見修造「ユウタイノヴァ」2巻



幽体離脱の描写がとにかく素晴らしかった1巻。
待望の2巻は、1巻より更に女性にオススメしにくい内容となっております!(笑)
が、面白い。やっぱり面白い!


ある日突然幽体離脱ができるようになったハルは、同じく幽体の少女・まほろと出会う。
再び会いたくて彼女を探すうちに、他にも幽体離脱をしている人々がいることを知るハル。
彼らのリーダー格であるサメジマという男は、人の肉体から無理やり幽体を引っ張り出すことのできる力を持っていた…。


離脱した幽体どうしが溶けて混ざり合う描写はほんとにすごい。
時にはエロイを通り越してエゲツナイとこまでいっちゃってるんだけど、それでもやっぱり、好き。
押見先生の、「幽体描写」に対するものすごい執念のようなものを感じます。
欲望をむき出しにした人間のおぞましさに嫌悪しつつ、サメジマの言動にムカつきつつ、ハルの絶望の表情にまたしてもうっとりしつつ……ああダメだ、原初的な感情を呼び起こされてしまう。まずい、化けの皮がはがれる~(笑)
相変わらず五感に訴えるのが上手な漫画です。


あれだけ汚い部分を見せつけられたあとのまほろさんの「降臨」は、神々しかった…。
ハルの純粋な部分も際立ってる感じでした。
確かにハルは、自分の得にならないことでも必死でがんばってたもんなー…やっぱり結構いいやつだったよ。


2巻後半では、まほろさんの素性についての謎が語られます。
彼女の中に存在する「敬ちゃん」と呼ばれる少年は何者なのか?
少年が口にした「作品」とは一体どういう意味なのか?
5年前のまほろさんが今と同じセーラー服姿なのは何故?
なんで「オマエとはもう会えない」なの? ああっ、気になる!
ハルがんばれ。がんばってまほろさんを見つけ出してー!


え~っと、3巻はいつ出るのかしら?
ヤンマガのHPを見たところでは一旦連載終了してるみたいだけど、早く再開してほしい~。
帯にある「奇怪系作家」という名に偽りなく、奇妙で凄まじいエネルギーを持った作品なので、すべての方にオススメはできないけれど、私は非常に好きです。



1巻の感想はこちら


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