映画「ザ・マジックアワー」を観た。

「こんなにスリリングな経験、初めてだよ」
「僕もです」



佐藤浩市にとことん惚れなおす。
浩市さ~~ん!!


街を牛耳るボス・手塩(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)。
命の代償に伝説の殺し屋”デラ富樫”を連れて来ると誓うが、期日が迫ってもデラは見つからない。
窮地に陥った備後が取った苦肉の策は、映画監督のフリをして無名の俳優村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげることだった。
(オフィシャルサイトより)



↓ネタバレご注意ですどっからどうみても実力派人気俳優である佐藤浩市が、「売れない三流役者」を演じ、しかもほんとにそう見えてしまうのがすごいです。
クサすぎる演技の度合いや、名もないチョイ役すらもクビになって寂しく去っていく後ろ姿はさまになってた。
殺し屋になりきって「ナイフをなめる(×3回)佐藤浩市」は必見!! 映画館なのに笑い転げました。
「さらばだ!」とかっこよく窓から降りて、トランポリンで戻ってくるのも心の底から笑った。だってあの佐藤浩市がトランポリンでボヨヨーンって!


根っからの映画バカで、三度の飯より映画が好きで(たぶん)、映画論を語らせると若干うっとおしいぐらいよく喋り、面倒見がよくて現場のスタッフには誰よりも愛されている、売れない俳優・村田大樹。
佐藤浩市の演じる彼は、かわいらしくてかっこよろしくて、死ぬほどチャーミングでした。
私も浩市さんに撃たれて倒れたい。浩市さんに撃たれて倒れたーい!
(どさくさに紛れて「浩市さん」とお呼びすることを定着させたい)


個人的な贔屓により浩市さんのことばっかり書いてしまってますが、他のキャストの皆さんもとっても良かったです。
妻夫木聡の、策士なのに策士に見えない憎めなさ。
深津絵里の可愛い悪女っぷり。
西田敏行は言うまでもなく。(アドリブ解禁のラスト10分は活き活きしていた)
他にも三谷作品ではおなじみの超実力派の方々が、もったいないくらいたくさん出演されていました(戸田恵子の存在感はすごいなあ)。


そして、考え抜いて作られたのであろうストーリーも、スリリングでちょっぴりウルッときて、ラストは笑顔になれる素晴らしいものでした。
「マジックアワー」とは映画用語で、太陽が地平線に落ちてから空が完全に暗くなるまでの、夕暮れの一瞬の時間のことを指すのだそうです。
一日のうちで世界が最も美しく見える時間、しかしごくわずかな間しか見ることのできない時間。


マジックアワーを逃してしまったときは、どうするか。
明日になるのを待てばいい。
マジックアワーは、必ずまたやってくるのだから。


村田大樹が尊敬する映画俳優・高瀬允は、役者を辞めようとしていた村田に対してそんな言葉をかける。
そんなふうに輝く一瞬が、誰にでもやってくるのだと。
高瀬允役の柳澤慎一さんの、老いらくの身体に秘めた静かな野望を感じさせる演技はとても素敵だった。


伊吹吾郎の「撤収ー!」を耳に残しながら、劇場を出ました。
もう1回観たいな。特に、「ナイフをなめる(×3回)佐藤浩市」を(笑)。実は笑いすぎて画面を直視できなかったんだ!


この記事へのコメント

  • 赤魚

    こんばんは☆わ~~~~!これ今すっごくみたいんです!

    紘子さんの記事は見たいけど 何もない状態で観たいというジレンマ><
    とりあえず 今は記事を読まずにコメントしてます(笑)
    こんなの初めてです!
    近々ぜっっっっったい観に行って またコメントしにやって来たいと思います!

    失礼しました!それでは☆
    2008年06月14日 00:58
  • 三森紘子

    赤魚さんへ

    わ~~、そうなんですね!
    ご覧にならないうちからのコメント(笑)、ありがとうございます!
    私ももう一回観たいくらいです。早くご覧になれるといいですね^^
    それではまた☆
    2008年06月14日 21:44
  • みお

    三森様

    運の良い事にこの映画の試写会に当たりまして…公開前に観る事が出来た人間です(笑)もうね、見終わってから大変だったの!!誰かに話したくて話したくてしょーがなかった!!!(笑)でも何をどう話してもこの楽しさは絶対伝わらないと思って…早く公開してくれ!と思ってました(笑)

    【ナイフを舐める×3回】はね…(笑)「またそこから!?」と声を上げて笑いました(大笑い)映画を見る時は「なるべくおとなしく目立たぬように(笑ったり泣いたり)…」と言うストッパー(?)のようなものが、この辺りから館内に居た人全員が外れた感じでした(笑)いやもうホントに笑った!(笑)

    かと思えば途中ホロッと来るシーンもあって…「マジックアワー」のトコはね、思わず泣いちゃったんですよ、私…グスン(涙)もうっ!三谷さんウマ過ぎだよっ!!あのシーンは良かったですよね…私にもあるのかなぁ…いつか来るかなぁ…じゃ、それまで頑張らなきゃ…って、何か自分に照らし合わせてしんみりしちゃいました。

    エンドロール始まっても誰も立つ人居なかったのも驚きました!それと、全部終わった後拍手も起こって…「試写会だから?」かもしれないんだけど、最後の最後まであの場に居た人全員の「一体感」みたいなものが感じられた、すごく素敵な映画でした。私ももっかい観たいです!!

    PS:試写会協賛が【Kリンビール】さんでして…缶ビール1本もらえたのもすごく嬉しかった、酒好き女です(笑)
    2008年06月14日 23:25
  • 三森紘子

    みおさんへ

    うわー、それはものすごくうらやましいです!そして確かに、つらいですね!(笑)感想を言い合える人が周りにいないんですもんねぇ…

    大笑いもできたし、ちょっぴり泣けたし、ほんとに優れた娯楽映画でしたね。私も「マジックアワー」のシーンは自分に重ねちゃったりしました!人生で遅すぎることなんてないんだな~と、勇気づけられもしました。
    それから、村田が映画館で偶然、スクリーンに大写しになった自分の姿を観たシーンもじぃんときました。夢だったんだもんね…。あのあと一度役者をやめる決意をした気持ちも、なんだかわかる気がします。

    私が観た劇場でも、エンドロールですぐ立つ人は他の映画にくらべて少なかったように思います。みおさんのおっしゃる「一体感」ていうのも感じて、心地よい空間でした。もっかい観たいですよね~。

    Kリンビールさん、なんて太っ腹な!(笑)
    コメントありがとうございました☆
    2008年06月15日 20:40

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「ザ・マジックアワー」映画好きなら満足するハズ
Excerpt: 「ザ・マジックアワー」★★★★オススメ 佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里主演 三谷幸喜監督、 役者役の佐藤浩市が 組織のボスの前でナイフを舐める同じ動作を 繰り返すとき あと一回同じことをされたら ..
Weblog: soramove
Tracked: 2008-06-17 23:49