おお振り感想(アフタヌーン2008年8月号)その1



遅くなりました。
ちゃんと早売りを買って読んでたんですけど(しかも10時開店が待てなくてわざわざ早く開いてる駅前の本屋まで行った)、PCに向かう時間がなかなか取れませんでした。
う~ん、毎月こうなっちゃうとつらいなあ…


いろいろ可愛かった今月号は、「育て!」というサブタイトルがもうすでに面白いんですが(笑)。
やーでも、このサブタイは意外に深い。ひぐち先生のつけるタイトルはいつも超シンプルだけど、それがまた作品に合っていていいんだよなぁ。


☆ネタバレご注意ください☆・阿部宅で阿部は
自宅にて安静中の阿部。何をやってるかというと、埼玉大会の中継を観ながらデータ収集に余念がありません。
電卓を叩く音が「タカカカ タカッ」なのはシャレなのか? タカヤだけに(笑)
「タカー お昼ソーメンでいーい?」と母に訊かれて「肉が食えればなんでもいい」と答える阿部。そんなもんだ、育ち盛りの男子なんて!


第二試合の開始予定を告げるTV。「武蔵野第一」の名を聞き、阿部はピクッと反応する。
敗退した自チームにくらべ、順調に勝ち上がっている武蔵野。

(武蔵野第一なんか 去年までほんとにただの弱小校だったのに)
(あーあ やっぱ榛名の力なんかなー)
(負けろ とは 思わねー…けど)


「――クソ!!」

畳に寝転がり、目を閉じてひとり叫ぶ阿部。
そりゃそうだよなぁ、榛名は今頃試合開始に向けてウォームアップしてる最中だろうに、自分はといえば家でTVなんて観てる。
阿部に今できること、しなきゃいけないことは、食べて寝て、さっさとケガを治すこと。他人を羨んでもしょうがない。わかっていてもつのる焦燥。


そのへんの心の動きというのもとても良かったんですが、単純に目をつぶった阿部の表情も大変良かったです(笑)
ああいいなぁ…このカオ…胸がざわざわする…阿部はなんだかとにかく良いですね。なんだろうこの魅力。


・今日も今日とて
甲子園優勝という目標も決まり、さらにハードな練習が始まった西浦野球部。
朝から晩までグラウンドで走りまわる日々が続きます。


私はおお振りにおける練習風景の描写が大好きです。ぜんぜん単調にならないんだもの。
もちろんやってることは反復練習だし(ものすごく奇をてらった練習でもないし)、それを延々と毎日繰り返してるだけなんだけど、でも同じ日なんて二度と来ないし、同じ練習なんてない。やればやるだけ力はついてくるし、内面だって刻々と変化する。
精神と肉体はつながってるんだということ。おお振りはそこを端折らずにしっかり描いてくれる。読者が退屈しないように、面白く読めるように工夫がされているのがわかる。
(でもぶっちゃけ、ひぐち先生が描かれたものならどんな退屈な漫画だって読めると思います。私はもう心底惚れこんでいるんだ、彼女の漫画に、彼女の生み出す世界に。)


スポーツ漫画で一番の晴れ舞台といえばもちろん試合描写。
読者が一番読みたいと思うのもやっぱり試合でしょう。
でも、その晴れ舞台に至るまでに毎日毎日積み重ねられた努力が存在していること、スポーツの世界とはそういうものなんだという当たり前のことを、おお振りを読むことで気づかされるのです。


12時に午前練が終わると昼食タイム。
「くさんねーよーにウメボシ3コ入って」いるという三橋の昼食(おにぎり・特大)がスゴイ。どうなんだそれ。食べにくくないのか。普通に普通のおにぎり3コじゃダメなのか。でっかいの1コのほうが三橋的にはうれしいのか。
その頃阿部も、大量のお昼ごはん(そうめん・かつおのたたき・豚冷しゃぶ)を平らげようとしていました。うまそうっ。


そのあと13時まで昼寝して、14時までは勉強タイム(エライなぁ)。
顔に畳のアトついてるのがかわいいよー!
14時からの午後練にはハマちゃんも参加です。


・義理堅い花井
同学年だけど1コ年上のハマちゃんにどうしても「さん」付けしちゃう花井。
それを田島にからかわれて顔を赤くする花井を見て、「さん付けに敬語でいいから~」とフォローするハマちゃん。
タメ語でしゃべることのほうが花井にとってはストレスたまるんですね。(そしてそのことをハマちゃんもわかってるんですね)
単に「年上に対する敬意」というもの以上に、ハマちゃん個人に対して敬意や感謝の気持ちを持ってるからそういう態度になるんだと思う。
目上の人だというだけで誰にでも花井がそうなるとは思えないし(入部当初のモモカンに対する態度は、あんなだったわけだし・笑)。
融通きかないところでもあるけど、大いなる美点でもあると思います。根がマジメなんだよね。


バイトは29日まで休んでいるというハマちゃん。
29日、つまり決勝の日までは西浦のために予定を完全に空けてくれていたのだ。
改めて花井は昨日までの応援への感謝を込めて頭を下げる。

「あーゆー応援なかったら オレら多分…… 桐青に負けてたし」
「ちょっ ほめすぎ――っっ」


照れるハマちゃんカワイイ。
「お前らのセーシュンにビンジョーさしてもらってて」というハマちゃんの言葉もいいな。
便乗ったって、ハマちゃんたちは「本気で」便乗してるんだもん。それって片手間で応援してる人が言うようなセリフだよ。奥ゆかしいなぁ。


・田島の捕手

「捕手と4番兼任て けっこーキツイと思わねェ?」

阿部が不在の間、ポジションをどうするか。
「捕手は田島がなんとかやれっから」という花井に対し、ハマちゃんは4番との兼任の大変さを懸念する。
言われて初めてそのことに気づく花井。
「田島は天才だから何でもできる」いつのまにかそんなふうに思うようになっていたけど、天才だってキツイものはキツイ。


・モモカンの捕手講座
阿部がいない間は、田島のほかにもう1人キャッチャーを立てておきたいと提案するモモカン。
「オレ(1人でも)やれますよ!」と勢いこむ田島だけど、「あなたは前科があるでしょう~~」とモモカンに「キローリ」(「キラーン」と「ジローリ」を融合した擬音だと思われる・笑)と睨まれてすごすご引き下がる。
前科ってのは桐青戦のときにひねった手首のことかな?


というわけで、全員に捕手のポジションをやってもらって決めることに。
モモカンによる捕手講座が始まります。(モモカンは捕手まで経験済みなのか!?)
わかってたつもりだけど、ほんとに捕手って「専門職」なんだな~。
どうでもいいけど私は捕手のあの構えができないっす。かかとを地面にぴったりつけられないので、グラグラしちゃって安定に欠ける。足首が硬いってことなのかしら?


3秒で小数点込みの暗算ができる西広先生、本気でスゲエエ!! ほんとに相当頭いいのね、西広先生!
「130(キロ)投げれンならピッチャーする」と無駄口たたいてる水谷(笑)と、目の前で打たれても目を開けてるように言われて(ムリだよ目ェつぶっちゃうよ~)と自信なさげな栄口がスキ☆


モモカンの説明を聞きながら、花井は田島と捕手のことを考える。

(運動神経 だけじゃねーぞ)
(度胸とか ゲームを俯瞰でとらえる脳ミソとか)
(おまけに投手があのめんどくささで……)


一朝一夕ではモノにならない、捕手というポジションの大変さを、身を持って感じた花井。
先のハマちゃんの言葉に、心の中でうなずく。


・田島と三橋
みんなの捕手練習のため、肩ならしとその相手をしていた三橋と田島。
「誰が一番(捕手)うまいかな?」と訊かれて、三橋が口を開閉させる音が「ぱくぱく」じゃなくて「はくはく」なのがめっちゃかわいい…!

「阿部は新人戦はムリだぞ 秋大だって間に合わねェ!
――って思っとけよ」
「お前と阿部で野球やってんじゃねーぞ」


また1人、違う相手とバッテリーを組むことを恐れる三橋に、田島が声をかける。
阿部以外の捕手(田島)に対してやっと投げられるようになったのに、新しい相手だとそれも振り出しに戻ってしまうんだなぁ。
怖気づく三橋をなんとかやる気にさせようと、田島は「じゃあ秋大のシード取ろうよ!」と持ちかけます。

「新人戦全勝すれば秋大シード取れっからさ 秋大の試合は週一ペースだから
強いトコとあたるまでに阿部治るかもしんねーぞ!」
「! う うお それ それ それ」


なんじゃこの三橋のかわいさ…。

「でも新人戦はシードナシの大会だから イキナリ強いトコとあたっかもだかンな
それは オレとがんばんだぞ!」
「うんっ」


田島は三橋をその気にさせんのがうまいなあ…。さすがおにいちゃん(仮)。
そして、三橋はやっぱり「阿部」なんですよねぇ…。
この先どんなに優秀な捕手が出てきたとしても、そっちと組んだほうが勝てるんだとしても、それは変わらないんだろう。
一緒に強くなろうって阿部と約束したばっかだぜ! がんばれ三橋!


・武蔵野第一、ベスト8進出
おめでとう、カグヤ~~ン!!!(ついでに榛名も!あ、大河も!笑)
その報を聞き、ガクーとうなだれる男が一人(笑)。夕飯はまたも「肉」をご所望の阿部隆也です(笑)
でも作る側の阿部母としては大変だろうなあ! 栄養素6色をバランスよく、消化吸収しやすい調理法で、当分脂肪はひかえめに…って想像しただけでちゃぶ台返ししたくなる(笑)


そしてスキキライの多いシュンちゃん! という新情報になごみつつ、その2に続きます。


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