おやすみなさい ~「こどものころにみた夢」



図書館の蔵書検索にて、「辻村深月」で検索したらヒットしたので借りてきました。
「こどものころにみた夢」をテーマに、12人の作家が競作した短編がまとめられた本です。
掲載順に、角田光代・石田衣良・島本理生・阿川弘之・辻村深月・西加奈子・市川拓司・堀江敏幸・柴崎友香・長野まゆみ・穂村弘・高橋源一郎。豪華ラインナップだ!


装丁がキレイ。
表紙と中表紙のこの模様は、昔よく台所と居間との境目とかに掛かってたビーズののれんみたい。ノスタルジック。


島本理生の「さよなら、猫」に登場する「夫」って佐藤友哉なのかな、と想像すると楽しい。
「僕は泣くかもしれないな」とか言っちゃってさ!(笑)
堀江敏幸の「ハントヘン」はなんとなく夏目漱石の夢十夜を彷彿とさせる。
辻村深月の「タイムリミット」みたいな理不尽で怖い夢って馴染みが深い。
長野まゆみの「衣がえ」はいつも通り!って感じ。例えこのテーマを与えられなくとも、このお方はこういうものを書かれるだろう。


挿絵もそれぞれの話に対して別々の人が描いているのだけど、特に柴崎友香の「雲の下の街」の挿絵を描いている田雑芳一という人がとても気になります。
光の描き方、とても心に引っかかる。後を引く。気になる。


そしてやっぱり夢といえばトイレネタですね(笑)。案の定書いてる人がおられました。
生理痛も陣痛もないくせに、と女友達につっこまれている穂村さんに笑ってしまった。
私のみるトイレの夢はいつも、込んでたり、個室がめちゃくちゃ狭かったり、外から丸見えだったり、なかなか辿りつけなかったりして、つつがなく用を足せたためしがありません。
夢判断的にはどうなんだろう。あまりいい結果を得られなさそうな…


子どもの頃、熱を出したときによくみていた夢は、特に内容があったわけじゃないけどとりあえず悪夢だった。
「なにか取り返しのつかないこと」が起こってしまった、どうやっても修復できない、もう世界が終ったぐらいの勢いな「絶望感」に満たされた夢で、飛び起きて「どうしよう!」と涙ながらに訴えては家族に呆れられていたものです。
中学・高校くらいになると、熱を出してもああいう夢はみなくなったなぁ。


いい夢もときにはみるんだけどな。すぐに忘れてしまう。よくない夢やヘンな夢のほうが、後々まで覚えてたりする。
一度だけ(たぶん)、おお振りの夢もみたことがあります。なんか私は西浦高校の関係者(生徒?)になってて、野球部の朝練を見に行って「おはよう」的なあいさつをしたら、田島が「おーおはよー!」と返してくれました。うれしかったです(笑)
もっと頻繁に出てきてくれてもいいと思うのに。毎日こんなにおお振りのことを考えて暮らしているのに…。


話が大幅に横道にそれましたが、面白く読めました、この本。
毎晩寝る前に一話ずつ読むのも素敵だなぁと思う。その後いい夢をみられるかどうかは……定かではないですが。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック