欲ばりになっちゃえ ~椎名軽穂「君に届け」8巻



その人のいいところを自分だけが知っていて、その良さをみんなにわかってもらいたいと思う。
でも、その人が周囲に受け入れられるほどに、自分だけのその人じゃなくなっていく。自分がいなくたって、その人は笑っていられるし、そもそも「自分だけ」なんて思うこと自体が、うぬぼれの錯覚でしかなかったような気がする。そんな自分が嫌になる。


というわけで…独占欲でジリジリする風早くんの8巻(笑)
実はそんなに博愛精神に満ちた人でもないんだよね。言うときは言うし。
でも新しいクラスで、サッカー部のクラスメートと超自然に打ちとけている様子を見たりなんかすると、ナチュラルに愛されとる人やな、今まで拒絶されたことないんやろなという感じはします。
そのへんがケントやちづの言う「遠い」ってことなのかな。けど好きと遠い近いは関係ないよね!
爽やかじゃない「人間・風早」がたくさん見られるのは喜ばしいことだと思います。がんばれ風早!


ハタから見てると「じれったい! 早くくっつけ!」と思ってしまう二人だけど、それはまあ、ハタから見てるから言えることであって。
ほんとに好きな人相手に、自分が好かれてる自信なんて持てないよなー。
風早にどう接していいのかわからなくなって、嫌われるのが「こわい」と泣く爽子の感情は矢野ちんが言うように至極当たり前のもので、それだけ爽子の気持ちが成長した証でもあるんだな。


新キャラ・三浦ケントの意図がいまいちわかんないんだけど…。
本気で「博愛主義」のもとに爽子を気にかけてるだけなのか、それともこれから爽子のことを好きになるっていう布石なのか?
まあでも彼は、最終的には爽子と風早のキューピッド役になってくれる(←と勝手に断定)んだろうから、いいんですけどね。
彼の彼女になる人は大変だろうな~と思う。


そしてピンの天然教師ぶりがおそろしい…
何も考えずに吐いてる言葉が、結果的に教え子への的確なアドバイスになっているという怖さ(笑)一体何なんだろうこの男…。
「愛を…語ればいいジャン!」には笑いました。


校舎裏で向き合うちづと龍にドッキドキです。ラブい雰囲気とかではまったくないけど。
あとはトモちゃんがひそかに好きです。いい子だしかわいくない? 頭の形キレイじゃない?
ていうか8巻こんなところで終わるなよー!(笑)


7巻の感想はこちら



↓どうでもいい話
近所の文房具屋に、「届け用紙」と書かれた看板があるんだけど、あれをどうしても「届け!用紙」と心のなかで音読してしまう。「この用紙、君に届け!」みたいな(笑)
ぜったい「君に届け」を読んだせいだよな~と思いつつ、今日も店の前を通ってきました。心なしかロゴデザインも似てる気がする…(笑)


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