恩田陸「不連続の世界」を読んだ



お正月はこれを読んでいました。
久しぶりの恩田陸ですが、うーん…他の恩田作品に比べて、特別好みというわけではなかったです。
でも読み出すと一気に読んでしまえるんですよね。そこはもう、つくづく文体が性に合ってるんだろうなあ。


「月の裏側」に登場した塚崎多聞が主人公である中編5作をまとめた本です。
「月の裏側」もだいぶ前に読んでるんだけど、正直ほとんど覚えていません…。たぶんそれも、あんまり好みの話ではなかったんだろう。
なので、塚崎多聞についても先入観のない状態で読み始めました。
とらえどころなく生きてきた彼の内面が暴かれ、涙さえ見せる「夜明けのガスパール」がラストに配置されているのは、効果を大いに狙ってのことなんだろうなあ。


「幻影キネマ」が一番好き。
幼い頃に観た映画って、物によっては強烈な印象になって残るんですよね。それはもうトラウマ的に。
私も、子どもの頃テレビのロードショーで観て記憶に焼き付いている映画がありました。タイトルは覚えてなかったのですが、ネットで検索したらすぐに出て来ました。
何の作品かは書きません、なぜなら覚えていたのがエロいシーンだったからです(笑)思えばあれが性の目覚めだったのかもしれん(笑)
しかし「赤い犬の映画」って、怖いな…


「木守り男」はいまいちピンとこなかったけど、田代の夢の話は面白かった。
腫瘍に髪の毛が入ってた話とか、恩田先生って気持ち悪くて怖いエピソードがほんとにお得意ですよね。


よし次は「きのうの世界」だ。


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