ふわふわ着地 ~たかぎなおこ「浮き草デイズ」2巻



「身のまわりの人にいろいろ変化があるのに
自分はこのままでいいんだろうかと…
心の中がざわざわしました」

「人生でがんばらなきゃいけないときがあるとすれば
きっとそれは今!!」

「こんな無鉄砲で気の弱い自分が
東京でどうにかこうにかがんばれてるのは…
それは 帰れる場所があるからだ…」



たかぎさんの上京物語、2巻で完結です。
浮き草のようにただよいながら夢を追い続けていたたかぎさん、ついに浮き草暮らしに終止符が?
イラストエッセイデビュー作、「150cmライフ。」が出版されるまでのお話。


たかぎなおこファンなのでどんな作品でもうれしいのですが、とりわけ「上京」「ひとり暮らし」を扱った作品が出ると「おお~…」と思ってしまう。
私は何か夢を持って上京したわけではないし、そもそも東京に住んでないけど、いちおう親元を離れてひとり暮らしをしているという点で、共感できる部分があります。


印象深かったのは、実家に帰ったとき、お父さんがたかぎさんにおこづかいをくれるシーン。
それというのも、私もまったく同じようにして父におこづかいをもらったことがあるのです。(なんと金額まで同じ…)
ずっと非正社員として働いてて、「お金ないお金ない」ばっかり言ってる私に対し、父はいつも「いいかげん正社員になれ」と言ってくるのですが、
やっぱりフラフラ自活している娘のことが心配なのだろうかと思うと、ありがたいような切ないような気持ちになりました。
なんというか…親孝行もせずヨメにも行かずでごめんよ…次の父の誕生日には、ちょっといいものを奮発して還元するつもりです。
だから、「自分が東京でがんばれてるのは、帰れる場所があるからだ」というたかぎさんの言葉には、実感をともなって大きく肯いてしまう。


たかぎさんが上京したのが1998年、「150cmライフ。」でデビューしたのが2003年。
絵で生活していけるようになるまで、少なくとも5年かかってるんですね。
私はというと、この4月からひとり暮らし4年目開始。
まだまだ私だって、これから何にでもなれる時期なのかもしれない。
(でも今の私の目標は「貯蓄」だったりする。夢がねえなあ!笑)


ホテルの朝食係バイトのエピソードがなんとなく好きでした。
コックのモモセさんがいい人だ。うまうまなフレンチトースト、食べてみたいなあ。


イラストの仕事が全然なくて、生活するためにバイトばかりしていたその頃のこと。
きっと当時はムダな回り道をしているとしか思えないときもあっただろうけれど、一見回り道のようなその日々の中での出会いは、たかぎさんにとってムダなものでは決してなかったんだろうと思います。
現にこうやって今、本のネタにもなっていることだし(笑)
ムダにするかしないかは、結局自分次第なんだなあ。うん、そういうことだ。


「ひとりぐらしも5年め」の続編、「ひとりぐらしも9年め」がもうすぐ発売になるので、こちらもすごく楽しみだ~!



1巻の感想はこちら


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