連ドラの魅力 ~古沢良太「おいしいごはん 鎌倉春日井米店」



元は連続ドラマの脚本だったのを、脚本家の古沢さん自らがノベライズしたものです。
ドラマは全然観てなかったんだけど、というかこんなドラマがあったこと自体知らなかったんだけど(すいません…)、古沢さんのお名前はよく聞くし、映画「キサラギ」の原作もこの方であるので、興味が出て手にとってみました。


破天荒な頑固親父の突然の入院をきっかけに、絶縁状態の家族が1人、また1人と戻ってきて…。
家族で食卓を囲むうちに、再生されていく家族の絆―。
(Amazon内容紹介より)



連ドラの話の構成って、視聴者が気持ち良いようにできてるなあ。
毎回目玉になる話題を出して、基本的には一話でしっかり完結する。次回へ続くヒキも用意しつつ、全体を通して流れる大きなテーマも示しつつ、各登場人物の心情の変化や成長を見せ、クライマックスに向けて盛りあげてゆく。
最後まで観た人が、「観続けててよかったなあ」と思えるよう、カタルシスを得られるように作られているなあ、ということがよくわかりました。
そしてそれはこうして小説の形になっても同じ。
代わる代わる掘り下げられる登場人物のエピソード、次が気になってたまらないというワクワク飢餓感。
語り手を翔太にしたことで、小説として不自然な部分も出てきているけれど、まあ許容範囲内。笑って泣けて、最後ちょっとズッコケてまた笑えて、読んでて楽しかった。


毎回おいしいごはんの献立と、懐かしの歌謡曲が登場するのもよかったです。
文章だけでもおいしそう! 手作りコロッケ食べたい!


ドラマ版…今さらだけど観たかったなあ、観たいなあ。
渡さんが、紀香が、水川あさみが、塚地さんがこの役を…と想像するだけで楽しかった。
塚地さんの「記憶がよみがえりかけたけど、やっぱりよみがえらなかった」(笑)というエピソードは、ぜひ実際の演技を観てみたかった。


最近は連ドラ自体を観てないなあ。とりあえず、こないだ部屋から発掘された「タイガー&ドラゴン」の録画ビデオでも観返そうかな。(このご時世にいまだVHSを愛用しているよ、家電芸人に笑われるよ、十数年前に録画して保管してある「るろうに剣心」のビデオテープははたしてまだ観ることができるんだろうか…)


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