おお振り感想(アフタヌーン2009年7月号)その1



長文感想のインフレが著しいので、なんとかコンパクトにできないかと善処してるつもりなのですが、結局いつも長くなってしまいます、と言い訳が済んだところで今月のおお振りです。



☆ネタバレご注意☆・前回まで
コミックス広告用の1ページを使って、前回までのあらすじをやってくれてます。
「阿部の成長の鍵を握る『榛名』。」というアオリ文が。やっぱりそうなんだよなー。
ところで、あらすじ文に榛名が町田に「交代を懇願」って書いてあるけど、懇願…ではなかったですよね~(笑)→5月号参照


依然続行中の準決勝試合、武蔵野対ARC戦。
4、5回はともに点を与えない守りで、0-3とARCがリードしたまま、グラウンド整備をはさんで6回へと突入。


・秋丸の独白

「オレがピッチャー お前キャッチャーな」
(一足先に少年野球を始めた榛名にそう言われた日から
オレは榛名のカベだ)


わーいきなりチビ榛名出た! わわーわー、ヤンチャ坊主だー。
歯抜けなのがかわいい…。男前に成長したなあ(笑)
榛名は小さい頃からアレするぞ、次はコレするぞって引っぱっていく役で、秋丸はあまり文句も言わずにそれについていく役だったんだろうなあ。

(野球部に入ったのは 別に榛名のカベするためじゃないけど
小中とも 一度もレギュラーになったことがなかったから
こんな観客のいる県営球場の 県大の準決勝で マスクかぶるとは思ってなかったなァ)


秋丸の野球人生は、最初っから榛名とともにあったのか。榛名に誘われて、榛名の球受けて、榛名のすごさを一番近くで見続けて。
そんなふうに榛名とつきあってきて、町田にも「もーちっと榛名に触発されねーもんかね?」と思われるようなフラットな性格に秋丸がなったのって、なんかちょっとわかる気がするな…。
なんていうか秋丸にとっては、「すごい榛名」が「普通」で「当たり前」なんじゃないかな。
最初から土俵を「おりちゃってる」ような。上に引用したモノローグも、カグヤンや町田に比べるとすごいのんびりだしねえ。


うーん、でも秋丸についてはまだまだ判断材料が少ないのでわかんないところもあります。
これからもっとどんどん、心情を吐露していってほしい。
それにしても、秋丸に対してもこの掘り下げ…つくづく「脇役の存在しない漫画」なんですよね。おお振りって。


・グラ整中
4回、5回とも相手バッターを3人で切った榛名。
そのことについてしゃべりたい三橋だけれど、隣の阿部は「どよどよ」と暗いオーラを出しているので、(もう ちょっと おとなしく してよう…)と遠慮してしまう。
すっかり黙ってしまった阿部…わかるけど、何のために二人並んで観戦してんのって感じになってるよ(笑)
バッテリー間のコミュニケーションのために一緒に観てるのに…。


グラ整のあいだ、円陣を組みミーティングをする武蔵野。
議題はARCのピッチャー・太田川の攻略について。

「つーかお前ら ストレート会ってなすぎだぞ!」
「前山来ると思ってたから昨日速球打ち込んだろ それでなくても榛名見慣れて速球には強くなってんだ
太田川は平均130なんだから もっとためていいと思う!」


ベンチから見ていたカグヤンが、皆にアドバイスを行う。
カグヤン! うう~っ!(←カグヤンを見るともうダメな感じに…。がんばってんだ! まだ終わってないんだもんね!)

「130をためていんだ オレたちうまくなったよなァ」

と、軽口を叩く大河。それを聞いた町田がすかさず反駁する。

「そーゆーのやめろ! ここで満足してるみてー雰囲気出ンだろ!」

そうだな、「うまくなった」だけでは勝てないもんね。
春日部戦で「今が捕手人生最高の時だ」なんて言ってた町田がそういうことを言うのがいいな。欲が出てきたってことだ、いいことです。
やがて立ち上がり、声出しで気合いを入れる武蔵野。大河の言葉。

「カグヤンの言うことその通りかもしんねェ この回から3巡目入るし もー打っていいぞ!
エースがんばってんだ 点入れてやろーぜ!!」


「エースがんばってんだ」…この言葉が、やたら胸にしみるなあ…
どんなチームでも当たり前に出てきそうな言葉だけれど、武蔵野で出ると特別な意味を持つ気がする。
今回、榛名はほんとにがんばってんだもんねえ…。読者としてそんな風に思えるのも嬉しいし、それをチーム皆がわかってる、納得してるっていうのは、やっぱり喜ばしいことだ。


・6回表、武蔵野の攻撃
さっき話し合ったことをふまえての、8番センター相馬の打席。
もう一度じっくり太田川の球を見てみて、(言われりゃ確かに一呼吸ってか 0.3呼吸くらいためてもいーかも)と思う相馬。
さっきまで振っていたボール球を見送るようになったバッターを見て、ARCのキャッチャー吉田はピッチャー太田川にストレートを要求する。
が、その球は相馬の肩に当たってデッドボール。出塁を許すARC。

「ノースリーだからこそ向かってったんだろ
わかってるよ」


「えふ えっふ」と決まりが悪そうな太田川、吉田がマウンドに近寄ってくるのを見て「きゅうーっ」と怖気づくが、上のような言葉をかけられ、「ムギューッ」と感動。
…なんだこの擬音群(笑)捕手に対して一喜一憂するオータが、まるで三橋のようだよ!(笑)
なんか似てるところあるなぁ二人。かわいい!
ヨシのナイスなフォローっぷりも素晴らしいですね。


続く打席は9番キャッチャー秋丸。現在、武蔵野最大のネック(笑)
送りバントを狙うが、球の見極めがうまくできずに三振アウト。
「ナイボッ」とヨシに声をかけてもらえたオータはハートマーク乱舞(かわいいなオイ!)。


次の1番福原は危なげなく送りバント成功。
福原が上手いのか、ARCがアウトを優先したのか、阿部に聞きたいけれどまだ遠慮中の三橋。
ツーアウトになったところで、2番セカンド戸塚の打席。
一塁も空いたことだし、と相手バッターの狙い球を探りにいく吉田。
タイミングをはかり、2球目のストレートをファールではあるがかなり飛ばすことができた戸塚は(これイケんじゃね!?)と浮き立つが、ストレート狙いだと判断した吉田は、最後は変化球で空振りさせる。
点が入らないまま、スリーアウトチェンジ!


・町田
「てめーがバント失敗すっからリズム崩れただろ!!」と容赦なく秋丸をどつく榛名を止める先輩達。
それを見ながら町田は、実力の高くない秋丸を使わざるを得ない今の状況を思う。

(オレが100%とれりゃ問題ねーのに くっそ~~)
(マシンでいくら練習しても 人の球は一球一球違って生きてるみたいで
遂に自信持てるとこまでは行けなかった
オレだって オレにやんなったのに
あいつ ちゃんと練習つき合ってくれてなァ…
リードだのバッティングだのどんだけがんばったって
捕れなきゃ捕手やれねーっつの!)



町田…
町田―――――――――――!!
自信持てるところまで行けなかった、「絶対捕るからオレに任せろ」とは言えなかった…
あっさり交代に応じたのは、榛名の球を「100%とれ」る秋丸がいるからっていうのが前提にあるんだろうけど、「練習つき合ってくれ」た榛名の言ったことだから、すんなり納得できたのかもしれないな。
「オレだって オレにやんなったのに」…自分さえ嫌になる自分を、見放さないでいてくれる存在って、ものすごい支えになるよね。
これが町田の最後ってのも、いやだな。勝ってほしいな。




その2に続きます


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