夢物語 ~寺嶋裕二「ダイヤのA」16巻



16巻、青道の試合ははわりと、さらっと読んでしまった感じです。
沢村の力投はもちろんのこと、ゲームセットの瞬間の川上の表情にグッと来た~。
「ガガーン」「ガーン」と二重にショック受けてる降谷がかわいかった(笑)
青道、見事決勝進出を手に!


今回はそれよりももう一つの準決勝の、稲城実業の対戦相手、桜沢高校が気になって仕方がない。
なにしろ監督のあだ名が「教授」。いい。いい味出してるなあ教授。
進学校の弱小部で、初戦敗退が当たり前のチームの監督をムリヤリ押しつけられて、ノックも満足に打てないところからのスタート。
静かにしかし熱く、選手と一緒に甲子園という「夢物語」を目指す教授が思わず好きになりました。生徒からの人気も高いんだろうなあ。ノックは結局未だに下手らしいですが(笑)


桜沢エースの長緒はナックルの使い手で、不規則な動きのボールを稲城打線はとらえることができない。
「チャンスは必ずやって来る」と意気込む桜沢の希望を、「来ねぇよ」とたたきつぶす成宮鳴の圧倒的なピッチング。
顔はかわいいのに投げる球はぜんぜんかわいくない成宮は相変わらずノリノリ絶好調なので、青道との対決はどんな風になるのか楽しみです。


力まず気負わず昂らない、「禅のマインド」が長緒のナックルボールに磨きをかける。
だが皮肉なことに、「甲子園に行きたい」と長緒が闘志を燃やした途端、それは色褪せてしまう…
「どうせ誰も俺達が勝つなんて思ってねぇよ!」
そうやって軽口をたたいて、ナインをリラックスさせた長緒自身が、気負いにつかまってしまうなんて…勝ちたいと思っているからこその気合いなのに、ああ…


桜沢は稲城に負けるんだろうけど(ていうか、次巻予告でもう「決勝は青道VS稲城」的なこと書いちゃってるし! 予想できる展開とはいえ、なんつうネタバレ…ああでも、サブタイトルが「サクラチル」だもんね、バレバレか)、
「夢物語」を夢のまま終わらせないために挑み続ける彼らは今、まぎれもなく輝いています。
17巻も楽しみ。


※内容と関係ないけど、教授と稲城のカルロスが、それぞれ「レボリューションNo.3」(秋重漫画バージョン)のドクター・モローとアギーに見えてしょうがない…


15巻の感想はこちら


この記事へのコメント

  • キム

    「ダイヤのエース」読んでらっしゃったんですね。

    私はまだ読んだことないんですが、子どもの野球のママが、「おお振りよりこっちのがおもしろいよ」と言ってた。

    ・・・ええ~~~!?!?!?

    古本屋で手に入れようかと思ったけど、2、3ページ読んで、「おお振りが一番!」と本を置いて帰りました。

    三森サン的にはどうですか?

    お暇なときに、コメントくださいませ。
    2009年07月07日 19:51
  • 三森紘子

    キムさんへ

    コメントありがとうございます。お返事が大変遅くなってしまってすみません!

    はい、「ダイヤのA」も読んでましたー(笑)
    野球漫画という括りだとおお振りと一緒になりますが、また別の作品として楽しく読んでいるので、おお振りと比べたことはあまりなかったです。どっちが面白いかというと…好みの問題になってくるかなあという感じです。私はどちらも好きです^^

    「ダイヤのA」は野球の名門校が舞台なので、部員数が多くて当然試合に出られない人がたくさんいます。なので、レギュラーメンバーたちは「試合に出られないみんなの分まで戦って、勝つ」という思いを常に抱いています。
    そして、実力が及ばずレギュラーに選ばれなかった部員たちも、諦めてやめてしまわずに自分のできることを全力でやろうとします。誰かの思いを背負うこと、誰かに思いを託すことの難しさと尊さを強く意識して描いた作品だと思います。

    あとは、私は冒頭から読み始めてすぐ主人公の沢村を好きになったので、その勢いでどんどん読んじゃった感じです(笑)キャラクターが好きになれるかどうかも重要かもしれません。

    ああ~…長くなったわりにうまく説明ができてなくてごめんなさい…。
    キムさんのお気に召すかどうかはわかりませんが、もし気に入ってくださったらうれしいです^^
    2009年07月11日 18:05
  • キム

    なるほど・・・。

    三森さんの解説は読みたくさせますね!作品を愛してらっしゃるからでしょう。

    子どもと古本屋でバタバタと読み漁ったし、おお振り12巻よ、早く・・・と思っていた時期なので、ちょっと偏った気持ちで読んだかも・・・!

    また、暇を見つけて読んでみます。

    まずは、三森さんの感想から入ってもよさそうですね♪

    お忙しいところ、ありがとうございました!
    2009年07月11日 23:20
  • 三森紘子

    キムさんへ

    >おお振り12巻よ、早く・・・と思っていた時期なので

    ↑の一文に、ニヤニヤしてしまいました(笑)お気持ちわかるな~と思って^^
    はい、ご無理にとは言いませんので、また機会があれば読んでみてください!

    拙いなりに感想記事も1巻から書いていますので、(ネタバレしちゃってますけど…)ちょっとでも参考になれば幸いです。
    再度のコメント、ありがとうございました☆
    2009年07月12日 21:49
  • るり

    ダイヤのAいいですよね!大好きです!
    私は今テスト期間中なのですが、現実逃避のために(笑)一気読みしたところです!

    つい最近は、周りの友達に無理やり読ませると見事に5人ほど(!)ハマってました(笑)
    私の友達はみんな、御幸か倉持か真田くんが好きなようで……メールでも「激アツっすね(笑)」「ヒャッハア!(笑)」とか送ってきます(笑)
    だから私も、「おいしょー」とか「代打オレ!」とか「課題はスタミナロール(笑)」とかやり取りして楽しんでます(笑)


    でも、私は一番川上が好きです!みんなには地味すぎるといわれてしまいましたが(笑)
    ①川上②クリス先輩③哲さん  ですかね~?

    三森さんはどうですか?よかったら教えてくださいませ^^
    2009年07月20日 04:58
  • 三森紘子

    るりさんへ

    コメントありがとうございます☆
    確かに、逃避するのにちょうどいい漫画ですよね(笑)ついつい没頭してしまいますもの!

    >私の友達はみんな、御幸か倉持か真田くんが好きなようで……

    そうか~、不敵なキャラが人気なんですね。三人ともワルそうな笑みが似合いますもんね(笑)

    でも川上がお好きなるりさんの気持ち、すごいわかりますよー!! 私も川上好きです。地味に見えても、青道のレギュラーに入ってるってことは並大抵の努力じゃあ務まりませんもんね!

    と言いつつ、私が順位をつけるとしたら、
    1…クリス先輩、2…沢村、3…丹波でしょうか^^;
    やっぱりクリス先輩は欠かせませんよね(笑)
    2009年07月21日 14:29

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「ダイヤのA」15,16巻  寺嶋裕二
Excerpt: ―誰もが信じていなくてもいい、俺はこいつを信じてる◆稲実vs桜沢感想◆ 前半の仙泉戦はコチラ。かーわーいーいー!教授が!アキラ君が!可愛すぎる・・・!あのノックは何度見ても可愛いです。どうしても応援し..
Weblog: 遠く遠くこの声果てなく
Tracked: 2009-07-17 06:21