爺を愛でる漫画 ~宮本福助「拝み屋横丁顛末記」1~12巻



全1巻ものの「この度は御愁傷様です」がとても気に入ったので、続きものにも手を出そうと思って集め始めた「拝み屋横丁顛末記」。
ちまちまちまちま買い集めていたので、なんだかとてつもなく時間がかかりましたが、ついに最新12巻まで追い付きました!


時は平成、世は平和。
舞台はとある街のとある横丁。
陰陽師、神主、坊主など、
風変わりな人々が集う横丁は、
誰が呼んだか『拝み屋横丁』。
なんでもない日常に退屈した貴方、
是非一度訪れてみては…?

(1巻はしがきより)



横丁の大家の文世ちゃん、店子の小説家・東子さんに三爺こと御隠居三人組、文世ちゃんの甥っ子で霊感ゼロの正太郎、生臭坊主の徳光さん、幽霊の平井太郎に猫かぶり美少女の里加子、etcetc…
ゲストキャラも準レギュラーキャラも、とにかくハタ迷惑な人々が続々登場して入り乱れる、お騒がせドタバタコメディ漫画。何も考えず、読んで笑うべし。


最初に言っておくと、これはもう間違いなく、三爺をはじめとする、爺様達を愛でるための漫画です。
正太郎くんもかわいいし、文世ちゃんも素敵だけど、やっぱ年の功には勝てません。
いやあ、爺様のバリエーションって無限大なんですね…恐れ入りました。爺萌えに目覚めさせられてしまった。
その中でも屈指のチャーミングさを誇る三爺(北見・米倉・高田)は、若かりし青年時代や、ショタ全開の少年時代なども披露してくれてて、全方位敵無しといっても過言ではないのではないか。(←結構本気で言ってます)
「人に歴史あり」という言葉が思い浮かんだ。長く生きてればそれだけ、思い出の数も増えるんだよね。


特に好きな話は、
・2巻の御隠居三人組VS科学者三人組の話
・5巻の落語家親子話
・6巻の里加子と恋のライバル杉浦の友情話
などなどです。「ちょっといい話」が多いのもうれしい。
6巻のは、正太郎が里加子に「オチた」記念すべき回でもありますし(笑)がんばれ里加子!
あと、東子さんと平井の仲もひそかに応援中。でも平井、どんなに東子さんのこと好きでも、幽霊なんだよね。ちょっと切ない。
それを言うならエンジェルさんもそうか。こっちは特に応援したくはならないけど(笑)


横丁最強は間違いなく、文世ちゃんのお父上である先代大家さんだと思います。絶対敵に回したらダメだよあの人…
奥さんの文乃ちゃんもセットで。初老のご婦人なのにまるで少女のような文乃ちゃんにメロメロ。でもこの人も、できればお近づきにはなりたくないなあ…(笑)


高齢化社会の今だからこそ(笑)必要な作品であると思います。歳をとってもいいじゃないって気になる。楽しいし、元気が出るよ。続きも楽しみに待ちます。



↑あ~、三爺見てるとほんとに和む~!



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