おお振り感想(アフタヌーン2009年11月号)その1




死力を尽くす榛名、キャプテンの貫録をみせる大河、正捕手の意地をみせる町田、懸命に、球を追って走るカグヤン…
武蔵野第一対ARC戦、ついに決着!! の第73回! …です!


☆ネタバレご注意☆

・キャッチャー町田
8回裏、4-6。無死一塁。
2点を追いながら捕手はふたたび町田に変わって、守る武蔵野。
ARCの打順は6番サード田辺。
(力抜いて投げろ!)とリードをする町田だが、榛名は前打席に続いてデッドボールを出してしまう。


(2人連続 ど したかな 疲れた?)
(もう100球超えた 今までサボってたツケが回ってきてる)


それぞれの思いを抱きながら、観戦している三橋と阿部。
試合に集中してるせいか、会話もあまりなくなってきた様子。



続く7番ファースト松原の打席では、ストレート狙いを警戒して1球目はボール、2球目はスライダーでカウントをかせぐ。
しかしスライダーに反応して空振りする松原。
スライダー狙いなのか、ストレートを投げさせるために空振ったのか? と計りかねつつ、もう1つスライダーを要求する町田。
ストレートを待っていた松原はスイングするが、当たりは微妙。ピッチャー榛名が走り寄って捕球する。



(榛名反応いい!)と町田に思わせるダッシュだったがしかし、三塁への送球は逸れてセーフとなってしまう。
榛名のミスにより、無死満塁のピンチに!


「100球でどーにかなるよーな鍛え方してねーよな!?」
「はい!」


マウンドへ駆け寄り、喝を入れる町田。
次打者にフライを打たせれば1死満塁になる、そのほうが楽だからと、榛名に告げて戻っていく。
大河もタイムをとって雰囲気をよくしたいと考えるが、残り1回しかとれないタイムをそうそう無駄には使えない。
「歓声でかいぞ! 町田の指示聞きのがすなよ!」と、守備位置から声をかけるにとどめる。



無死のまま、8番センター坂巻の打席。
(ストレートにはもう目が慣れた)と、高めを待つことにする坂巻。
対する榛名の1投目は内角低めスライダー。
(大河さん 打たれたら頼ンます!)と願いながら投げる榛名、1球目は見送り三振。
2球目、高めに速い球を要求する町田。

(届くとこなら止めっから 頭の上こしてくようなンは投げてくんなよ!)
(町田さんのカオ狙ってえ…っ)


投げる榛名。待っていた坂巻はバットを振り抜く。
(低い!!)打球は上がらず、外野の前あたりに落ちる。
三塁ランナー帰って、ARC7点目!
なおも無死満塁、武蔵野のピンチは続く。



・オータの打席
たまりかねて、ここで最後のタイムをとる大河。


「3点差ならまだ全然行けっかんな!
今日と明日勝てば 甲子園に手ェ届くんだ!
どんな打球もぜってぇぜってぇ止めんぞ!」


大河の言葉に、「おっ」と応える内野陣。神妙な顔で聞いている榛名。
次打者は、9番ピッチャー太田川。
ベンチから「大河! バント気をつけて!」と叫ぶ涼音、それぞれ声をかける控え選手たち。
無言の秋丸、前号の気分を引きずっているのかな。



ストレートを打て、とオータに指示するARC監督。
ゴロを打たせてアウトを取ろうと、低めのリードをする町田。


(太田川も相当野球センスあんだろうが 今日はまるで打ってねぇ
低目にさえ入れとけば 後ろがなんとかしてくれる!)


そう思いながら投げる榛名。
さっきの坂巻の打席でも思ったけど、榛名がバックを信じてるのが伝わってきて胸が熱くなります。
1球目から当ててくるオータ(打球音が「ガチコーンッ」。かわいい…)
(やっべ ピッチャー横…)あわや長打コースというところで、ショート福原がキャッチ!
そのまま自分で二塁を踏んでワンナウト、そのあと一塁に送球してツーアウト。
素晴らしいダブルプレー! しかし、その間にランナーが一人帰って8点目。4点差に…。


(武蔵野あたりにも榛名やあのショートみたいな選手が混じってるんだから
全く高校野球てのは油断できないよ)


ベンチからサインを送りつつ、自戒するARC監督。
フクちゃんが高評価でうれしいな~!



・北川の打席
2死三塁、打者は一巡して1番ライト北川。
内野ゴロで切ろうと、外低目のスライダーを投げる榛名。
(追える! 合わせろ!)北川はヒッティングの構えからバントへ、サード前に球を転がす。
ダッシュして捕球する大河、その間にも三塁ランナーはホームへ向かう。
一塁送球するも、北川の足が一瞬速く、「セーフ セ――フ!!」
2死一塁、4-9。チェンジできないまま5点差に…!



ぐうう、と顔をゆがめる榛名。
(や ら れ た)(そーだよ 1番にはこれがあったんだよ)と、それぞれに不覚をとった表情の大河と町田。
俊足にして盗塁巧者の北川は、いまだ塁に出たまま。
「変なコト考えてねーだろな?」と町田につっこまれて、ぐっとつまりながらも「勝つことだけ考えてます!」と榛名が答えるシーンがよかった。でも変なコトってなんだろ?



・小杉の打席


(5点差 だ 打たれただけでも キツイ
死球2つ と エラー1つあったら
榛名さん どんな気持ちだ)


三橋のモノローグ。やっぱり、投手視点で試合を見ています。
マウンドに立つ者の気持ちは、マウンドに立ったことのある者にしか計れないのかもしれない。



2番セカンド小杉の打席。北川の盗塁を警戒して、マメに牽制を入れる武蔵野バッテリー。


(右より左のが牽制しやすいけど オレは左のが走りやすい
だって表情(カオ)が見えんだぜ 3回も見てりゃ――…)
(眼光鋭いヤツのがわかりやすいんだよね)
(2盗できるなら3盗もできるよ)


田島は投手の投球動作のクセで牽制の有無を判断していたけど、この北川はダイレクトに投手の表情を読んで盗塁を成功させています。
なんだこいつら!(笑) すげーな! 野球って観察力に優れてないと出来ないのかしら!
北川はホント、1番打者やるために生まれてきたような選手だな…。



牽制するも二盗、三盗されて2死三塁。
もう一度、マウンドに駆け寄る町田。


「まーさすがに本盗はねーよな」
「町田さんのポロリがなけりゃあスけど」
「はっは! その通り! ってオメーなっ」


榛名の軽口にノリツッコミする町田(笑)
なごむ…こんなときこそ榛名の軽口がありがたい。


(大丈夫 だ!
榛名さん 声 かけて もらってる!)


その様子を見て、安心する三橋。うん、よかったね三橋…



ストレートが2球きて、決め球もストレートと推測するバッター小杉。
遊び球のスライダーを狙って構えたところで、榛名の3投目は外へはずしたスライダー。
狙い通りの球を流し打ちした小杉。三遊間を抜けて、北川がホームへと帰る。
ARC、10点目…。



一瞬、言葉を失くす武蔵野ベンチ。


(あと)
(1点入ったら)
(コールドだ)


無言のまま勝負を見守る三橋と阿部。


「ハルナさんっ しっかりー! おさえてくださいーっ」
「榛名がんばれ!! 打たれんな―――!!」


沈黙ののち、ふたたび声を出し始めたベンチの選手と一緒に、やっと秋丸も榛名へと声援を送る。
この試合、秋丸にできることはもう、グラウンドにいるナインへ声援を送り続けることだけなのだ。




その2へ続きます



この記事へのコメント

  • 透析鉄

    日本プロ野球最高の韋駄天・福本豊さんも、左投手の方が癖を見つけやすいので盗塁はしやすく、なおかつ警戒されにくい三盗の方がしやすいと語っていたそうですね。
    2012年07月02日 03:38
  • 三森紘子

    透析鉄さんへ

    コメントありがとうございます!
    へええ、実際にもそういう選手がいらっしゃるんですね!
    北川君ももしかしたら、未来はプロになってるかもしれませんね^^
    2012年07月03日 22:16

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