透明な色の向こう側 ~森博嗣・著/萩尾望都・原作「トーマの心臓」



萩尾望都・森博嗣の組み合わせって! これは…すごいなあ。
考えただけでもよだれがたれそうな最強タッグ、図書館で順番が回ってきたのでようやく読むことができました。
そういえば、森さんの小説を読むのってすっごく久しぶりのことでした。(百年シリーズが好きです。S&Mシリーズは一作目で挫折…)



原作があれだけ素晴らしいものなので、忠実に表現してほしいという気持ちもありつつ、それじゃ面白くないなあという気持ちもあったのですが、これはこれでちゃんと「森さんの作品」になっているように思いました。
漫画ではエーリクやユーリの主観も入っていたけど、小説版では全編通してオスカーの視点のみで語られています。
なので、原作を読んでない人には、何のこっちゃわからないという部分もあるのではないかと少し心配だけど…
オスカーが一番好きだったので、単純にうれしかったです。



文体が本当に美しいなあ。綺麗…。正直好みではないのだけど、「美しい」と思う心に嘘はありません。
原作のラストシーンも大好きなんだけど、小説版のエピローグも好きでした。
オスカーとエーリクのやりとりが微笑ましかった。エーリクが生き生きしていて、愛しいと思った。
あとは、アンテがやけに大人しい子になってたな…(笑)
舞台を日本にしたのは、何でなんだろう。別にいいんだけど、そうすることの意味がいまいち計りかねます。


読んでいると、「澄んだ」とか「透明感」とかそういう言葉が浮かぶのだけど、透明な色とは結局、すぐ向こう側の色が透けて見えることだ。
何色にでも染まれるし、どんな色でも映し出す。この物語の向こう側にひそんでいる色を、感じるべきなんだと思う。うまく言えないけど。



表紙や挿画は萩尾さんの描き下ろし。小説版の内容に合わせてか、原作より大人っぽく描かれてますね。
カバー見返しのオスカーが美しくてうっとりしました。
ああ~、久々に原作読みたいなあ! 今度実家に帰ったときに絶対!


 



この記事へのコメント

  • ゆびこ

    はじめまして☆

    トーマの心臓…すごく綺麗なお話しですよね(´∀`)
    小説はまだ見てませんが私もオスカー好きですイチバン幸せになってもらいたい人です。 笑
    2009年10月13日 21:45
  • 三森紘子

    ゆびこさんへ

    はじめまして、コメントありがとうございます☆
    ほんとに綺麗なお話ですよね! 大好きです。
    小説版も、また一味違った「トーマの心臓」になっていると思いますので、機会があればぜひ読んでみてください♪

    >イチバン幸せになってもらいたい人です。 笑

    そうですねー、私もそう思います^^
    オスカーが主人公の「訪問者」を実は読んだことがないので、今度読んでみようと思います!
    2009年10月14日 12:19
  • ゆびこ

    オスカーが主人公の話しもあるんですね…!すごく気になります(*^^*)


    小説も今度見てみます♪
    三森さんのブログも面白くてわかりやすくていつも楽しみに読んでいます☆
    2009年10月14日 21:43
  • 三森紘子

    ゆびこさんへ

    コメントありがとうございます☆
    そうなんですよ、短編作品のようなのですが、
    ずっと気になってるんですけど、いまだに未読のままです^^;

    うわー、いつも読んでくださってるんですか!?
    ありがとうございます! すごくうれしいです!
    これからも面白いと思っていただけるよう、がんばります!
    2009年10月15日 13:08

この記事へのトラックバック