今宵会う人皆浮遊 ~森見登美彦「宵山万華鏡」




装丁素敵! 色づかいが綺麗、かわいい、楽しいー!
舞妓さんの名刺(千社札というらしい)みたいなデザインの章タイトルにもうっとり、いつまでも眺めていたいなあーうふふ。



祇園祭の宵山の日を舞台にした短編集です。
いつものように学生がすったもんだする話もあれば、「きつねのはなし」みたいなホラーテイストもあったり。
共通しているのは、宵山に起こる出来事を描いていること。



私は最後のお姉ちゃんの話が一番好き。
お姉ちゃん、こまっしゃくれた感じがかわいい。「なーる」がツボ(笑)
現実と地続きと思わせておいて実は続いてない、いつの間にか異界に入っちゃってるという趣向がたまらないですね。この話を一番最後に持ってくるのは正解だと思う。
昔よんだ絵本、「めっきらもっきらどおんどん」とかそういうのをどこかしら思い出す、ふしぎな読後感。



宵山には何度か行ったことがあるけれど、普段は車がびゅんびゅん通っている大通りの真ん中に立つことができるのがすごくヘンな気分で、いつも無性に浮かれます。
「わー、楽しい!」って声に出して言いたい気分。非日常の熱に浮かされてるんだろうな。



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