並んで坂道を ~小玉ユキ「坂道のアポロン」5巻




 「まるで王子様がふたりで 仲良くケンカしながら
 帰ってきたみたい 自分達の国に」



ますます面白くなってきたなあああ。
色々な変化の見えた最新5巻でした。



何といっても、千太郎と薫の仲直りセッションが最高だった。
こんな仲直りの仕方ってある!? 男も女も憧れちゃうのわかるなあ。
しかもそのあと、拍手のなか手を取り合って逃げ出して、二人して笑いながら坂を駆け下りるんですよ。
青・春…!!



一番ググッときたのは、郵便受けに手紙を見つける幼い薫のイメージカットでした。
何よりも待っていた便りが、今届いたんだね。



上に引用した律ちゃんのモノローグもミソですよ。律ちゃんには、千太郎と薫の二人ともが王子様に見えたんだなあ…
律ちゃんの気持ちがだんだん変化していくさまが自然に描かれていてよかったです。
薫は一度振られてるから、もう怖いものなしなのかね。去り際に耳元で囁くなんて芸当もやらかしてるもんね。強くなったなあ…(笑)



そして淳兄と百合香さんの再会。
4巻のラストに出てきてた男は、変わり果てた淳兄だったのかー。新キャラかと思ってた。
やさぐれた淳兄はしかし、さらに大人の男の魅力をぷんぷん漂わせるのであったーっ!
淳兄のアパートに百合香さんが入ってくとこ、ドキドキしました。
煙草を吸う百合香さんの泣き顔にもドキドキ。こんな綺麗な泣き方をする人には勝てないや。



髪を切り、変わっていく百合香さん。
千太郎は生まれて初めての失恋を経験します。
二人きりになったりしてがんばったのになあ。百合香さんも流されそうだったのに。それでもやっぱり、淳兄にはかなわなかっただろうけど…



やさぐれ淳兄は、予想してたとおり学生運動に関わってたみたい。
次巻でそのあたりのことが描かれそうなので、楽しみです。



それにしてもこのマンガ、「葉っぱを口にくわえながら校門によりかかって人を待つ」なんていう演出が、ギャグでなく描かれているのが何気にスゴイ。
この時代のバンカラ学生はみんなやってたことだったのだろうか…。
あと、ザ・オリンポスの舞台衣装がかっこよかった。やっぱお金持ちの山岡君にたかったのかなあ(笑)



長嶋有さんの帯コメントもよかったです。



4巻の感想はこちら



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