あの子もこの子も ~久世番子「ひねもすハトちゃん」



・ドッジボールでは逃げ回って最後の一人になってしまう
・大事な下敷きはビニール袋に入れたまま使う(←ちょっと書きにくい・経験者談)
・貸し借りの漫画や本で荷物が多い
・おまじないに夢中
・指定カバンに個性を持たせるのに命をかける
・「ぼく」から「おれ」への変えどきに悩む
・下の名前で呼ばれるのに慣れない



ひとつでも当てはまるなら、「ひねもすハトちゃん」を読むといいです。
絵が得意で地味目な鳩山さんの周辺を描いた、のんびり中学生日記。



いつものエッセイ漫画とは違い、フィクションの体裁をとってあるので、
同じく番子さんの自伝的エッセイ漫画「私の血はインクでできているのよ」に比べると、「モウヤメテー」と言いたくなる赤裸々さは中和されています。助かる!(笑)
登場人物もたくさん出てきて、なんとなく最初の頃の「ちびまる子ちゃん」のような趣き。



ローティーンの頃特有の、頭でっかちで自意識過剰で世渡りが巧くない感じって、若かったな~、アホだったな~、という自虐と共に語られることが多いように思いますが、
この作品はそれだけじゃなくて、全編通して作者のやさしいまなざしに守られているような気がして、そこがステキです。
ラストの話「私の知ってるあの子」が特によかった。あの子と友だちになりたいな…という気持ち、どこか面映ゆくてくすぐったいです。



私の中学時代に一番近いのは、ドッジボールでは逃げ回るばかり&ひそかにおまじないフリークな西田さんかなー。
好きなのはハトちゃんの友だちの宮川さんです。いい子だなあ。私も友だちになりたい。
浦田さんみたいな子はどこかに一人はいたなあ…。
先生の中ではかおり先生がなんとなく好きです。表面に出ないだけで、生徒を一番よく見てくれてそう。



巻末にはいつもの「番子さん」キャラも出てくるので、番子さんファンの方も安心でございます!(笑)




「私の血はインクでできているのよ」の感想はこちら


 



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