ふがふが笑い誘発 ~三浦しをん「ビロウな話で恐縮です日記」




ひとさまの日記を読むのはかくも面白きことなのか。



「ビロウな話で恐縮です日記」は、しをんさんが同タイトルの個人ブログで公開されていた日記を本にまとめたもの。
ブログのほうも見てました。
「何のお金にもならないのに(結果的には出版されたのでお金になってるけど)、こんなに面白い文章を無料で読ませてくれるとは、なんて奇特なお方なのだ」と有難がりながら毎度読んでいました。
本の刊行とともに、ブログ上の記事は削除されてしまったので、久しぶりに読み返したくなって図書館で借りました。



や、やっぱ超おもしれー。
「はなみずる」を枕詞にとかなんとかいうくだりでは、声を出して笑ってしまった。
「こんな夢を観た。」シリーズが大好き。支離滅裂だが一応脈絡があるところがさすが小説家の夢ともいえる。
「スポーツクラブYOMUZO」、実在するならぜひ行ってみたい。「椎名○穂先生のミステリーラブコメスパイ漫画」!? 読みてー!!(←フィクションです)



この本を読んでいる私の今現在の状態を表すのには、まさに、しをんさんがBL漫画を読むご自身の様子を表わされていた(だったと思う)「ふがふが」という擬音がふさわしい。
鼻息荒く、対象を心から楽しんでいるさまにぴったりの表現ではないだろうか…。「客観的に見るとちょっとアブナイ」という感じもちゃんと含まれててナイスだと思う。



読んだ本の感想も、かなりの頻度で書かれています。
しをんさんが「おおきく振りかぶって」について書いてくれたときは「きゃっ」となりました。
「きゃっ、うれしい」みたいな。「きゃっ、憧れの○○先輩があたしのこと見てくれた…褒めてくれた…うれしい」みたいな。
(別にひぐちアサ先生と私は何の関係もないので、思いあがりもはなはだしいけどな!)
「チームメイトのごはんを食べる順番を予想してほくそ笑む阿部君」の妄想に爆笑したぜ! 「田島だけは……パターンが読めん!」(笑)



かと思うと、近年の漫画の新文法について憂えたり、「昼」には「お」がつくのに「朝」「夜」につかないのは何故かという疑問からディープな日本語学の考察が始まったり、この人賢いよなあ、頭いいよなあと実感させられる箇所もあったりして、油断できません。



カバー絵は今をときめく中村明日美子だ。鼻水たれてる猫(もしや本文に登場する「ブチャイク」?)や、ふとんから出ずに目覚ましを止めようとしている絵がかわいい!!
でも最初、明日美子さんだってわかんなかったです。「Jの総て」とかのイメージだったので…。



 



この記事へのコメント

  • こんにちは。三森さまの感想を読んで気になったので、こちらの本を読んでみましたー!
    とっても面白かったです! がーっと一気に読んでしまいました。はなみずる……最高ですね。
    おお振りを読んであんな妄想をするなんて、笑いながらも、作家は(三浦しをんさんだからかもしれませんが)すごいなと変な感心をしてしまいました。
    ちなみに私はロシア人バレエダンサー・ルジマトフが猛烈に気になってしまいました。
    「『軸足がぶれてんだよ、若造めが! 俺の美を参考にしろ!』と言わんばかりの回転と跳躍」って……。見たい! 見た過ぎる!(笑)
    2010年05月20日 11:14
  • 三森紘子

    柳さんへ

    こんにちは、コメントありがとうございます!
    読まれたんですね~。参考にしていただけてよかったです!
    本当にそうですよねー、さすがプロ作家さんと言わんばかりの想像力でした(笑)なかなかこうは思いつきませんよね!

    >「『軸足がぶれてんだよ、若造めが! 俺の美を参考にしろ!』と言わんばかりの回転と跳躍」って……。見たい! 見た過ぎる!(笑)

    確かに(笑)バレエはまったくわかりませんが、このルジマトフさんのバレエはいつか見てみたい!!(笑)
    2010年05月20日 20:57

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