度肝の在庫がもうありません ~山形石雄「戦う司書と世界の力」




戦う司書シリーズも、とうとう最後まで読むことができました。
今まで単独感想記事は書いてこなかったけど、完結記念に書くことにします!
なので、上のタイトルは最終巻のものですが、シリーズ全体の感想だと思っていただけるとありがたいです。



いやあーほんと…ものすごーい話だったなあ。
私の語彙力では、あらすじを説明しようとすると単なるやぶへびになってしまいそうなので、Wikipediaの「概要」より引用しておきます。


このライトノベルは、「人間が死ぬと、その魂は『本』になる」という世界を舞台にしたファンタジー作品である。
(中略)
ストーリーは世界中の『本』を集め収蔵することを目的とする図書館「バントーラ図書館」に所属する戦う司書「武装司書」たちと、自分たちの『本』は図書館ではなく天国に納められるべきとして武装司書と対立する集団「神溺教団」(しんでききょうだん)との戦いを軸とする。
明確にシリーズの主人公と定められている登場人物がおらず、全体としては一繋がりのストーリーでありつつも、各巻ごとに特定の登場人物に焦点を当てた独立性を持ったストーリー展開がなされる構成が特徴的である。
また、主要な登場人物の多くが、それぞれ独自の魔法を駆使して戦う、いわゆる「超能力バトル」ものとしての側面を持つ。



一口では説明できない複雑な世界設定なんだけど、最も特徴的なのは、死んだ人間の魂である『本』に触れると、その人間の人生を『読む』ことができる、という設定。
この設定によって生まれるドラマの、めくるめくことといったらもう!



主要人物がパカパカ死んじゃうのもびっくりしたけど(ライトノベルって普通こんなもんなの!?)、
よくもまあそんな展開を思いつくね? というようなストーリーの連続で、特にシリーズ終盤の数冊なんて、
「ええっ、そんな!」「うおーっ、まさか!」「ぎゃあー! まじかよ!」と、本に向かって叫び通しの日々でした…。
8冊目の「戦う司書と終章の獣」を読んでるあたりでは「あーもう、ムリ。絶対ムリじゃんこれ、世界滅亡したよ! ここからどうするんだよ!」と天を仰いだものですが、
まさかあんなことになって、ああなるとは…(ネタバレになるから書けない!)



ほんと、度肝を抜かれ通しだったよ。
毎回抜かれたから、抜かれすぎて度肝のストックが0になってしまったよ。
一旦読み出すと、最後のページに辿りつくまで、眠ることもできなかった。



残酷なこともたくさん出てくる、激しい、ヒドイ戦いの話ではあるんだけど、作者の山形さんはそこにちゃんと人間ドラマを織り込んでくれてるのだよね。
私はその人間ドラマの部分が、すごく好きでした。誰かを思う気持ちや、誰かと関わることで変わっていく心。途切れてしまった絆の悲しさや、決して消えないつながりの尊さ。
そういうものがいつもちゃんとあったから、どんな辛いことが起きても、この物語を最後まで読むことができたんだと思う。
予想もつかせぬ展開、という面だけでは、きっと読みとおすことはできなかっただろう。



好きなキャラはエンリケ=ビスハイルです。なんてったってエンリケ=ビスハイルです。
だから彼が初登場する「戦う司書と雷の愚者」(2冊め)が、シリーズの中で一番好きかも。VSザトウも超熱かったし!!
エンリケには、○○と幸せになってほしかった…本当に幸せになってほしかったなあ…うう…
どんどん好きになっていったのはミレポック。生真面目なところがめちゃめちゃかわいい。
コリオも好きでした。再登場がうれしかったなあ。何気にミンスも好き☆



最初はあまり好みじゃないと思っていた挿絵も、冊数を重ねるごとにその虜になってゆきました。
ノロティがものすごく可愛いんだもの…! モッカニアのセクシーさ(タレ目!)にもメロメロだった。マットもすごいハンサムね。
ハミュッツは「地味」という設定なはずなのに、「どこが地味なんだよ! 存在自体が派手じゃないか!」とツッコミたくなるくらい、素敵なビジュアルの姐さんでした。
胸はどんどん大きくなるし。あの巨乳設定は、ぜったい挿絵担当の前嶋重機さん・発だと思うのだけど(笑)



最終巻「戦う司書と世界の力」のカラー口絵では、裏表で主要登場人物が勢ぞろいしてるのですが、
そのメンバーが、「死んだ人」と「生きてる人」に分けられて表と裏に描かれているんだと気づいたときは、何だかすごくさびしい気持ちになってしまった。
もう続きを読めないんだなあ。



はあー、面白かったです。
次回作にもとっても期待しています。






期待せずに読み始めたのに、まんまとハマった記念すべき1冊目。
ハミュッツの胸はまだ比較的控えめです(笑)



モッカニアの目元が大変セクシー。哀しき3冊目。



ノロティ、かわいいなあー。
エンリケは元の姿のほうが好みです。号泣の6冊目。



この記事へのコメント


この記事へのトラックバック