斬る、ユー。 ~鈴木マサカズ「七匹の侍」1巻




ヨッ、待ってましたッ――なんて掛け声したくなる、鈴木マサカズ最新作です。



渡世人、それは浮き世のしがらみを捨てたならず者。生きるも死ぬも、てめぇ次第。
そんな奴らが跳梁跋扈した江戸後期に名を馳せた、極悪非道の女渡世人・宵闇のお紺。
一族を惨殺した七匹の首を翔ばすべく、復讐三昧で御座います。
(裏表紙より)



元々「無頼侍(ぶらざむらい)」を読んで作者さんのファンになったので、次の舞台が時代劇だと聞いたときは小躍りしたものでした。
時代ものが、絵とか作風に一番合ってる気がする。
今回は裏表紙の紹介文の通り、一族を皆殺しにされた一人の女が、仇である七人の悪党集団を残らず殺しにいく話です。



何といっても徹底的に娯楽作品なところが魅力かと。
なんとなくテレビつけたら映画やってて、前後の話はわかんないけどオイオイなんだか面白いじゃないか、みたいな感じかなぁ?
出てくる奴一人一人に主義主張、生き様なんかもあるんでしょうが、そんなもんは単なる彩りよとばかりにバッタバッタ。
別嬪さんの血みどろの道行き、徒花の如く咲かせましょうぜ。



それにしても、私は鈴木作品に登場する肉感的でおっかなくて綺麗な女と、
馬鹿なのか何なのかよくわからない、情けないかっこよくない男どもが大好きです(笑)
伝次郎好きだったのになあ。珍平は再登場するんだろうか。
蛇二と六重太の因縁もゾクゾクします。
黒揚羽のお蝶の登場も楽しみだ…。



帯の推薦文で花沢健吾氏が「鈴木くんは日本漫画界のコーエン兄弟だ。」と書いていて、
残念ながらコーエン兄弟の映画を一作も観たことがないのだけれど、確かにとっても映画的な漫画だと思いました。
骨太ロックがBGMに似合いそう。面白いです。



「無頼侍」の感想はこちら
「ダンダリン一〇一」の感想はこちら



ダンダリン、続きは描かないんでしょうか…めっちゃ後味悪いままなんだけど…



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