遠い過去と遠い未来 ~原作・ほったゆみ/漫画・小畑健「ヒカルの碁」全23巻




いまごろになって読破。



面白かった~! 
さすがストーリーキング受賞者の原作、話の引っぱり方がすっごくうまくて、一冊読んだら次の巻、それを読んだらその次の巻、と止まりませんでした。
そりゃー囲碁ブームも到来するよね。でも囲碁のことがわからないままでも十分に楽しめました。
つくづく、すでに完結した状態で、さらに全巻一気に借りて読めてよかった。
連載をおっかけてたり、ちょっとずつ貸してもらったりしてたら、続きが気になりすぎてギイイイってなってたと思います。



ヒカルが「オレも自分で碁を打ちたい」って思い始めるのが、1巻というずいぶん早い段階でしたよね。
あそこで「えっ、もうそれ言っちゃうの?」ってなりました。
だって、現代の少年の体を借りて平安時代の天才棋士がよみがえる! っていうのが、この作品の(最初の)売りだったはずなのに、
ヒカル自身が成長していっちゃったら、佐為の立場がなくなっちゃうじゃないですか。
だから、遅かれ早かれヒカルがそう思うのは止められないにせよ、もっと後のほうだと思ってたんだけどな~。



ヒカルが自分の碁を打てば打つほど、佐為が打てる機会は少なくなっていって、
どうするんだろうどうするんだろう…と心配しながら読んでいたところで、
佐為の「神はこの一局をヒカルに見せるため 私に千年の時を長らえさせたのだ」という台詞に、ブルルと身体が震えました。
そ…そうだったのか…!! と。
最初からそういう設定だったのかなあ。後付けだったのかなあ。どちらにしても、すげえ! と思いました。



目覚めたヒカルが天井を見上げて、佐為の名を呼ぶ、そして一筋涙を流す。もう普通に読みながらオイオイ泣きました。
佐為が消えてしまったのはとても悲しかったけど、それでも15巻あたりまでよくもったほうだと個人的には思います。
それにしてもカワイかったなあ、佐為。自動販売機を珍しがってるのがあまりにもカワイくてきゅんときた。



なぜか好きだったのは門脇さん(佐為にコテンパンにされてプロ試験を一年遅らせた人)。潔く考えを改めるところがとても素敵。(でもそれも佐為のおかげかな?)
緒方先生も素敵。酔っぱらった緒方先生のオトナの色気にドキドキした…!
それから、最初のほうで消えていった伊藤くん(アキラをぎゃふんと言わせようと目隠し碁を強要した子)もなんとなく好きでした。あのカッコつけた前髪とか。



”小さい和谷”の楽平がむちゃくちゃカワイかった~!
三谷くんもカワイイ! 三谷くんも加賀くんも好き。
加賀くんはホント謎のポジションだったな。碁もうまいけど将棋部のエースという。
初登場時、将棋の駒柄の着物を着てきたのにちょっとウケてしまいました。あんたどんだけ将棋好きを主張したいんや…!と(笑)
番外編のアロハシャツのほうが似合ってたよ。



第二部、北斗杯編のラストはきっと、すごい物議をかもしたことと思います。
少年誌掲載漫画のラストをああいうふうに描くってすごいよなあ。青年向け漫画の終わり方じゃないですか?
勝敗については別に文句はないけど、他の部分で色々と消化不良なところがあってちょっとモヤモヤしました。



ヒカルは本当に大人になったよね…。最初の頃はあんなにヤンチャで生意気ざかりだったのに。
単に絵柄が変わっていったんじゃなくて、多分意識的に変えていかれたんじゃないかと思います。
中学生時代って男の子が一番成長する時期だから、その時期に佐為との別れを経験したヒカルはびっくりするほど大人になったと思う。
ちっちゃくてヤンチャなヒカルも好きだったので、それがもう見られないのはちょっぴりさびしいけれど。






最終巻にちょっとだけ掲載されている、小畑先生がほった先生に贈られたというスケッチブックがうらやましすぎる。
いいなー、ほった先生! 原作者の特権ですね。伊角さんカッコイイ…
小畑先生の絵はいつ見てもため息が出るほど素晴らしいです。



 



この記事へのコメント

  • 赤魚


    こんにちは★

    ヒカルの碁…懐かしくてついコメントです!
    しかし、ものすっごい面白かった!っていう印象派強く残っているものの、1度しか読んだことが無いため内容が全然思い出せない><
    とりあえず4年前に書いた自分の感想記事を読んで思い出しました(苦笑)
    紘子さんの記事読んでまたちょっと読み返そうかなぁと思いました!

    ではでは
    2011年08月07日 19:55
  • 柳 多久

    こんばんは! またまた遊びに来てしまいました(///∇//)テレテレ
    『ヒカルの碁』、本っ当に面白いですよね☆ 私も完結した後にいっき読みをしたので、読み始めたら止まらなくなったのを、三森さまの感想を読んで懐かしく思い出しました(*´∇`*)
    アキラがヒカルの中の佐為を追い、ヒカルがアキラを追い、という構造がとても楽しかったのを覚えています。あとヒカルが、いい意味で、とても普通な子(碁の才能は普通ではないですが)のところがとても好きでした。ヤンチャなヒカル、いいですよね。
    『ヒカルの碁』はアニメもとても原作に忠実で、面白いので、ぜひ機会があったら見てみてください☆(もうご覧でしたらゴメンナサイっ)
    2011年08月07日 21:24
  • 三森紘子

    赤魚さんへ

    こんにちは☆コメントありがとうございます!

    私も読後に赤魚さんの記事を読ませていただいて、ほんとに伊角さんは素晴らしい人だよなぁ…とうんうん肯いていました。
    本の内容を忘れちゃってても、自分の感想記事を読んで思い出すことってありますよね~!
    そういう時はブログやっててよかったな~って思います(笑)
    またぜひ再読してみてください^^
    2011年08月08日 20:12
  • 三森紘子

    柳 多久さんへ

    こんばんは、コメントありがとうございます!
    また来てくださって、うれしいです~^^
    柳さんも一気読みされたんですね。これ、止まんないですよね…!

    >アキラがヒカルの中の佐為を追い、ヒカルがアキラを追い、という構造がとても楽しかったのを覚えています。

    ほんとですね。なんとももどかしい、それでいて惹きつけられる、見事な設定だったと思います。
    ヒカルとアキラのキャラの対比も面白かったです。似てないようで、どこか共通項のある二人で。
    アニメは全然観たことがないので、ぜひぜひ観てみたいです!
    オススメありがとうございました☆
    2011年08月08日 20:17

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