孤独な星は夜空に出会う ~高屋奈月「星は歌う」全11巻




やっと読めましたよ。



最初は単行本が出る都度読んでいたんだけど、3巻あたりでああ…ダメ…となってしまって。
これは最後までまとめて読まなきゃダメだと思って、完結するまで封印していました。
で、今から買いそろえるのはちょっと大変なのでてっとり早く漫画喫茶で読むことにしたんだけど、いつも行ってる「3時間パック」ではとても11冊も読み切れないだろう…
でも途中で中断することは絶対にできん…と思ってなかなか機会が持てず、
このお盆休みに長年の夢(笑)だった「10時間ナイトパック」を敢行したので、ようやくまとめ読みすることができました。
(10時間もマンガ読み放題できて至福でした…翌日はツラかったけど)



 従兄弟で親代わりの奏と2人で暮らす椎名サクヤ。
 辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ励まされてきた。
 そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。
 優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰――!?
  (白泉社HP内容紹介より)



今回も、3巻でどうしても手が止まりました。
マンガを読んで、目の前が見えなくなるほどの怒りを覚えるなんてことはそうそうない経験です。
作りごとだってわかってるし、(高屋マンガなのだから)おそらくその後に救済が描かれるであろうこともわかってたけど、それでもどうしても許せなくて、気持ちをどうにもできなくて、
何らかの決着がついたとわかるまでは続きを読めなかった。
まあ…逃げてしまったのですよね。
サクヤが周りから浮いて、「イタイ子」扱いされてるのもいやだったし、せーちゃんが助けてくれないのもいやだった。



でもずっと、この作品のことは心に引っかかってました。
だって、どんなにあの子たちの倖せを願ったところで、
続きを読まないかぎりは、私の中のあの子たちはずっとつらい思いをして泣き続けているままなのだから。
結局、私が想像していた決着の形ではなかったのだけれど、
ラストまで読んで、やっと肩の荷がおりたような心持ちがしました。なんていうのもヘンな言い方だけれど。



ユーリが好きでした。きちんと反省できる人だから。
自分の非を認めて、変わろうとしていける人だから。
ユーリみたいな人に、私もいつかなりたい。
おばあさんのエピソードは、ちょっと号泣してしまいました。身につまされる。



人と関わるのは、生きていくのは、なんて難しくてつらくて、おそろしいことだろう。
そしてなんてせつなくて愛しくて、尊いことだろう。
私にとっての星は誰だろう、
私は誰かの星になっているんだろうか、
そんなことを思わずにいられない作品。



次回作も期待しております!




1巻の感想(…といいつつ、まったく内容に触れてなかった感想)はこちら



 



この記事へのコメント


この記事へのトラックバック