新しい人 ~脚本・井上由美子/ノベライズ・相田冬二「陽はまた昇る エピソード0 刑事・遠野一行と七人の容疑者」




いつもの如くですが、ドラマ観てません…
相田冬二さんのノベライズなので買いました。
脚本の井上由美子さんとは、「パンドラ」以来2度目のタッグですね。



現在放映中の連続ドラマ「陽はまた昇る」のノベライズ版ですが、
直接の原作になったのは、その前に放映された「最後の晩餐」というタイトルの単発ドラマだったようです。
佐藤浩市演じる遠野一行が警察学校の教官に就任する、少し前のお話。



 開店初日のレストランで放火殺人事件が発生。「取り調べの鬼」と呼ばれる警視庁捜査一課の遠野一行が捜査にあたるが、国会議員、TVディレクター、看護師ら6名の生存者が、搬送先の病院から忽然と姿を消す。彼らは本当に被害者なのか? そして彼らの意外な接点とは? 人気TVドラマ「陽はまた昇る」の鬼教教官遠野の過去を描いた傑作ミステリー。
 (Amazon内容紹介より)



今更だけど、このドラマ観たかったなあ。
たぶん2時間くらいのドラマだったと思うんだけど、きっと面白かったでしょう。(しかも主演が佐藤浩市!←好き)
ミステリー仕立てでもあり、社会派でもあり、このあとに控えている大きな物語の片鱗も見せたりしつつ、
でも読み口は軽やかで、するするっと読めてしまった。



相田さんの本ではいつものことなんだけど、原作付きのノベライズという制約の中でも、可能な限り自由に筆を走らせてらっしゃるであろう箇所があって、今回も読んでいてすごくワクワクしました。
クライマックス近くで、七人の「容疑者」の内面が順繰りに描かれるところなんか特にそう。
「笑顔なんてこれでいいのよ。」から始まる富永麗子についての描写も、すごいなあ…と思った。
普通そこまでやらないですよ。というかやらなくてもきっとお話は成り立つんだろうけど、
やっぱり私は相田さんの本の中のそういうところが好きなんですよね。



最後の章では、捜査一課を辞めて警察学校の教官になった遠野さんのエピソードが少し語られます(遠野が妻の奈津美に宛てた手紙、という体裁なのがまた良い)。
これが多分、「陽はまた昇る」の第一話なのかなー。
就任するなり生徒たちに向かって「全員、辞めていただきます」なんて言い放ったり、奥さんが元服役者と家出しちゃってたりといろいろありますが、
遠野教官も警察学校の生徒たちも、新人…つまり新しい人として、これから始まっていくんだろうな。
この続きもノベライズされるのなら、ぜひ読みたいです!



「最後の晩餐」公式サイト
浩市さん、本当に素敵だ。


「パンドラ」の感想はこちら



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