許されなくてもいい ~市川春子「25時のバカンス 市川春子作品集II」





 「何もしてやれないけど せめて 帰る夜道に 月明かりを」



前作の「虫と歌」と、装丁が対になっている!
うつくしい! すき! カバー下までうつくしい!
カバーびろーんと広げて見たら壮観! うつくしい! お姉さんエロい! すき!



帯にあらすじが書いてあったりするけど、もしかしたらそれを見ずに読んだほうがいいかもしれません。
見ても問題はないけど、私は雑誌掲載時に何の前情報もないまま読んで、ぎゃーっとなってすごく印象に残ったから。
ほんと、心構えなく読むとぎゃーっとなるよね、市川春子作品…。



グロテスクとおとぼけが同居する、奇妙なこの世界たちは、いったいどこに転がっているのか。ずっと市川春子の中に眠っていたのだろうか。
市川さんはかなり笑いのセンスが上級な方だと思いますよ。
「月の葬式」の、よみちとあいちゃんのカケアイ漫才みたいな会話とか大好き。それがあるから後半が生きてくるんだと思うのだ。



この一冊の中だと表題作の「25時のバカンス」が一番好きでしょうか。
乙女お姉さんが弟君に、「許されなくてもいい」と言うところなどに、たまらなくエロスを感じました。
真珠を取ってもらうところとかもたまらん。
「パンドラにて」の黒い肌の女の子もよかったなあ。



「虫と歌」の感想はこちら



 



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