まとめて感想:「月光条例」15巻・「獣の奏者」5巻・「鋼鉄の華っ柱」4巻

「か」行その2です。


・藤田和日郎「月光条例」15巻




 「あたしはエンゲキブ。
 舞台が幕の時には… 悔いも… 未練もなく…
 …すぱっと笑ってソデに退場できるように…
 あたしはあたしのしたいコトを、演じるのよ。」



きゃーっ、エンゲキブーっ! というところで終わってます。
ほんとにすごいよ、エンゲキブ。ただの女の子じゃないのは知ってたけど、どんな苦境に陥っても立ちどまらず、あきらめず、突破口を探す。
頭が下がります。「エンゲキブ」というのは単なる役職じゃなくて、すでに彼女の生き方そのものなのですね。
そして相変わらず、斉天大聖そんごくう様のカッコ良さが半端ないです。ほんとにもう…ほんとにカッコいいんだからもう…



おとぎ話の長老たちが弱って見えたのはポーズだったんだね、よかった~。
赤ずきんとシンデレラの仲の良さにニヤニヤします。シンデレラほんといい女だな~(毎回言ってるけど)
意外にも絵姿女房がスピード狂らしくて面白かった(笑)
天道と笠地蔵のタッグも燃えたよ! 桃太郎の恋は実るのかなぁ。



藤田先生の描かれる女性のハダカはすごい好きなんだけど、あんまりエロくないですよね(笑)少年誌だからそのほうがありがたいかな。
とりあえずエンゲキブに早く服を着せてあげて~、擦り傷とかいっぱいつきそうで危ないから! いやそれ以前の問題か…!



14巻の感想はこちら



・原作・上橋菜穂子/漫画・武本糸会「獣の奏者」5巻




 「よくがんばって生きてきたなと ほほえんでもらえるような生き方をしよう」



相変わらずリランがかわいいい~~っっ。物音に驚いて、母親を頼るようにエリンのところに駆けてくるところなんてもう…
美しい成獣になっても、鼻先に落ちてきた雪を振り落とそうとしてクシャミをするところとかすごくかわいい。
こんなにかわいくても、どんなに懐いてくれていても、人と王獣の間にはとてつもなくおおきな隔たりがある。
それを飛び越えることへの畏れ、図らずも政治的なものに巻き込まれていく懼れ…いろいろな心配事を抱きつつも、リランをけして見放そうとしないエリンの姿に勇気づけられます。



リランが初めて空を飛ぶシーンは荘厳のひとことだった。
ずっと親離れをしなかったリランが発情期を迎えて交尾をするシーンもいつか描かれるのかな。楽しみです。



そしてやって来る、ジョウンおじさんとのお別れ……身を切られるように慟哭するエリンを見るのが辛かったです。
エリンにとっては言わずもがな、読んでいる私にとっても、ジョウンおじさんは冬の日の暖かな陽ざしのような存在でした。
どうか安らかに。



若いころのエサル師がちょろっと出てきましたね。思ったとおり美人。
トムラ先輩がほんといいです。まじめ! 優秀だからこその苦労人! そこが好き!



4巻の感想はこちら



・西森博之「鋼鉄の華っ柱」4巻


あれー、なんでタイトルロゴしかないのー?


 「アイツはどんなに苦労してでもカッコつける男だよ。」



「この男のふるまいは、そう…タメになる!!」とは帯の文句ですが、ほんとにそんな感じになってきてるよ!
「腹を見せられないなら牙を剥くべきでしたね。」とか「よーく考えてみたら、失うものが多いのはオマエの方だしな。」とか「僕は仲間を決して見捨てない。×3」とか、名言迷言おりまぜて真道の魅力がバクハツです。(いい台詞なのはわかるが3回も言うなよ・笑)



真似できるかどうかはともかく、真道の言動は一見の価値アリだと思います、社会を生きる一員として。
「僕は怒りや感情などで行動はしない」なんて言ってるけど、確かに表面上はそう見えもするけど、決してそうではないっていうのが真道のステキなところだと思うんですよね。
いやーかっこいい。早苗っちまで陥落させちゃったし(笑)



「ハッタリON!!」で「カパーン」と足を開く品川クンに笑っちゃった。心臓の音がドキコンドキコンなのはもはや鉄板です! あと品川だけじゃなくて、よく見たら六郷も相当髪型ヘンだ。
ヤンキー女と言われて気力を全部奪われるほどヘコむ朝涼ちゃんも、真道に婚約者がいたと聞いてサラサラーと風化していくルー子もかわいい。
ケンカの指導で相手を泣かして帰らした夏野もなかなかイカスぞ!



視線の先には一体何が!? というところで「続く」ですが、最終的に神矢間がどんな顔でギャフンというかが楽しみです、ムホホ。
サラダボーイって、どう考えてもほめ言葉じゃないよなー(笑)



3巻の感想はこちら



 



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