ツジトモ「GIANT KILLING」17~19・21巻感想

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とびとびでホント申し訳ないですが…
既刊の残り一気に感想です。





それでは↓



 

◆17巻




『俺は今まで…… 自分一人が抜かれたら……チームが決定的なピンチに陥ると思っていなかったか……』(村越茂幸)
『その中で勝ち抜いていくためには 俺達はひとつの生き物のようにまとまって 成長をし続けるしかない』(達海猛)
『結局男は 余裕があるほうがモテるって話だよね』(ルイジ吉田)



また来た、村越――っ! 定期的にやってくる村越エピソード(笑)
ラストのゴールのガッツポーズに武者震いが止まりません。コシさん…抱いてくれ…
責任感の強さ余って、自分がミスをするわけにはいかないと思いこんでいた村越が、後ろを守るチームメイトをもっと信じればいいのだと気づく。
ピッチには味方が10人もいるのだということ。それを思い出したコシさんはもはや無敵!
黙って見守っているタッツミーがまたいいな。



新戦力のガブリエルが天真爛漫でかわいいですね。清川とのやりとりになごむー(キヨにとっては災難だけど)
殿山は…地味ですね(笑)しかしそれこそが武器!
夜の自主練で、タッツミーに「気が済むまでやりゃあいいよ」と言われたときの椿の笑顔がすてきだった。
キーパーで失敗して長いことヘコんでる夏木が好き(笑)後藤さんも体力作りがんばってネ☆



私の好きな(笑)クロも元気にがんばってるのでよし! FWやっててもDFのことばかり考えてしまったり、コシさんへの絶大な信頼は変わらなかったり、わー好き好きー。
スギもかっこよく活躍してるなあ。椿が、杉江なら高く上げたボールにも追いつけるだろうとわざと高く蹴って、ハイボールだと思って油断(?)した相手の隙をついてヘディングシュート!というのが良かったです。パスが上手くいって嬉しそうな椿。



リーグ後半戦はFC札幌との試合でスタート。
開幕戦と同じく、序盤にいきなり相手のラッキーで1点を奪われるんだけど、選手たちの意識が、もう前のときと全然違うんですよね。
気の持ちようでこんなにも変わるものかと、驚嘆しました。
今までやったことをきちんとフィードバックして、実力や自信に変えていけてるからなんだろうな、ETUは本当に成長途上にいるんだな…と実感できて、感慨深かったです。
みんな同じ方を向いて、同じものを目指している、今巻の表紙の絵にもそれらは象徴されているように思えました。



スタンドからボードを使ってピッチの選手にメッセージを送る控え選手たち! 世良と矢野の字の雑さがなんかかわいい。
有里ちゃんと藤澤さんの会話がなんか微笑ましいなー。
「虫捕り中年松原くん」には笑った。必死で虫捕り中年を演じたりして…松ちゃん…(涙)
あと「タンバタンバリン」の破壊力がすごいです。サンバのリズムをタンバで刻め…!(大爆笑)




◆18巻




『どんだけ地味でもいいプレーをしてチームに貢献すれば… 達海さんなら…それをちゃんと見ててくれてる……!』(熊田洋二)
『ライバルや周りの選手が上手くなることを恐れるな むしろ歓迎しろ お前達には 人一倍負けず嫌いの精神があることを俺は知ってる』(達海猛)
『その思いごと背負って走れ! 俺が買ってるETUの7番は こんなところでつまずいてる野郎じゃねえはずだ!』(村越茂幸)



「TEAM OKKO」! わ~旗かわいい! お子様チームだからOKKOなのかなあ。



タッツミーは本当に、本っ当に、周りの人間のことをよく見ています。
ここぞの場面で、上田がいつもの力を発揮できたように。熊田が守備の仕事を確実にこなしたように。
自分のがんばりを必ず見ていてくれる人がいるという安心感、信頼感、高まるモチベーション。
みんながみんなタッツミーみたいな上司だったらなあ……なんて他力本願はいけませんが。
でも、本当に励みになると思うよ、こういう人が上にいると。



「役割以上のことをしていくのが今のフロントには求められてる」と、ビラまきをがんばる有里ちゃんが本当に良くて。
有里ちゃんの笑顔と声掛けで、少なくともタケ坊はスタジアムに行こうという気になったんだもんね。
いつか後藤さんが言ってたように、タッツミーの考えを一番理解しようとしているのは有里ちゃんなのかもしれないな。



ジーノに渡ったパスから始まって、椿の速攻→熊田へパス→上田へパス→赤崎へパス→フリーの夏木がシュート→逆転ゴール! という流れにはすっごい鳥肌が立った!
藤澤さんも言ってるように、それぞれの持ち味を生かした完璧な攻撃。すげー。すげー。



ゴール前の接触で、ドリさん負傷…戦線離脱…→自分がだめなプレーをしたせいで…と動揺する椿…→思うように走れなくなった椿に、コシさんが声をかける「随分とつまんねえ面してんな」→椿の目に再び光が!
という、超アツい展開にも血中濃度がうなぎのぼり!
そう、そうなんだ。何度でもしくじれ、ってタッツミーも言ってたじゃない。お前の力はこんなもんじゃないって、みんなちゃんとわかってんだから!
行け!行け!椿…!



「後輩を叱りつつ乗せる」をやろうとして、うまくいってないクロがかわいいな~。周りにそれがバレちゃってるところがまたかわいい。亀井はちょっとかわいそうだけどね!
ナッツもかわいいよ~。「おしゃれヘアーが!!」って、おもっきし誉め言葉やん(笑)




◆19巻




『沢山の人の思いがあって…俺はここに立ててるのに…… それに応えようとしなかったら 俺は… 俺はボール蹴る資格も何も…無い奴と同じだ!!』(椿大介)
『俺達の声援が少しでも選手の力になってんなら…俺はやる 俺は 一人でもやるよ』(田沼吾郎)
『きっと緑川はさ 身体を投げ出してシュートを止めにいったことを 後悔していないんだよ』(後藤恒生)



よし、行けーっ椿! な巻です。これも定期的にやってくる(笑)
ほんとに、ほんとに、一度走り出した椿は、誰よりも輝いている。
ピッチの上を「一直線に切り裂く」ような椿のプレーは、観る者すべてを魅了せずにはいられない。
私はサッカーのことよく知らないけど、ファンタジスタという言葉は椿のような選手に対して使われるんじゃないでしょうかね。
復活した椿を見つめて微笑む藤澤さんが美人だよ!



スタンドからの応援の声が、椿にちゃんと届いて、ゴローさんの作った応援幕もしっかり見えて。
そのことに力をもらった椿が、試合後サポーターの彼らにお礼を言いに行く。それがまた、サポーターの希望の光となる。
ゴローさんとコータ、いまだ家庭内冷戦中ですが、親子ともに同じ決意を胸に抱いた試合となりましたね。
みんなの思いを背負って、それを力に変えて走ることができるようになれば、椿はもっともっと強くなれる。



ジーノの安定感はさすがですよ…この人はいついかなる状況でもブレないなー。
キヨのゴールもうれしかった。「ドカーン」ってなって喜んでるのがめっちゃかわいい! なぜか誰からもバシバシと叩かれてるのがちょっとかわいそうだけど、いやいや愛情表現ですよこれは~。
ドリさんが全治三か月で今シーズンの出場が絶望的…というのはショックですが、後藤さんと有里ちゃんの会話を聞いてると、こちらが軽い気持ちでショックとか言うのはドリさんに失礼なような気がしてきました。
一日も早く復帰できますように! 佐野も湯沢もがんばれ!



そしてふたたび出てきたサックラー率いるモンテビア山形!
菅野や丸岡といったルーキー、瀬古や小森といったヤンチャどころ、メンデスやケン様といった貫録たっぷりの重鎮などなど、こちらもバラエティ豊かな選手がそろっていて、試合以外のところも大変楽しいです。
まあ一番の萌キャラは監督ですけどね…。ホホ…とかいって笑ってるし、転んでメガネ飛ばしてパニックになってるし、タッツミー相手にビッグマウス叩いちゃって動悸が激しくなって酸素吸入してるし…まったくとんだドジッ子メガネッ子だよ!(笑)
誉められると顔面真っ赤になるのもかわいすぎるだろ。ほんといいキャラだなあサックラー。
とはいえ監督としての実力が認められているのも確かです。選手に「自分の長所を出した思いきりの良いプレー」をさせることができる、というのはタッツミーの哲学にも共通するものがあるよね。



どんどん仲良く(!?)なっている山井さんと藤澤さんにも注目(?)です。



◆20巻をはさんで(感想はこちら



◆21巻




『信じてりゃいいじゃん 今ピッチに立ってんのは あんたが指導して 自信持って送り出した選手なんでしょ』(小森) 
『ウチの連中はどんなことができる? あいつらには 何が出来て何が出来ない? お前はどうしたい? お前は? お前は?』(達海猛)
『あと5分… 最後の最後… この試合にはまだドラマが用意されている… そんな気がする…!!』(藤澤桂)


モンテビア山形、小森システム発動!
小森のツンツンぶりがだんだん楽しくなってくる21巻です(笑)だってなんかかわいいじゃないの、へりくつばっかりこねる反抗期の子どもみたいでさー。
自分に選手経験がないからこそ、選手に対するリスペクトの精神を忘れないサックラーと、その期待に応えようとする選手たちと。山形もきっと、もっとずっといいチームになっていくんでしょうね。



堀田が痛恨のレッドカード退場だ…しかしレッドカードもらってても男前だ(笑)
冷静なレフェリーの人も男前。肩に手をかけるガミさんも男前。
退場してもクサらず前向きに、ピッチに声援を送る姿が良かったです。それをまた受け止める有里ちゃんも。



「面白くなりそうなもんが落っこってないか探してんの」というタッツミーの勝負師っぷりに、ふわああ~っとなった。
自陣も敵陣もひっくるめて、選手一人一人の身になって、誰が何を考えているのか、何をしようとしているのか…を探るタッツミーは、
なんていうかもう、飛ぶ鳥の目になって、スタジアムを鳥瞰するという境地に至っている…!
(ダジャレじゃないけど)まさしくトリハダが立ちました。すげー。すげー。すげー。



累積警告で今回は出場してない椿が、他の選手にイジられまくってるのがかわいかったです。
「謝れ! テレビの向こうの皆に謝れ!」「ス…スイマセン…」「謝ってすむかー!」の流れになごみまくり(笑)
あと、椿が宮野のことを呼んでる「ミヤちゃん」ってなんてかわいいアダ名!
またメガネを飛ばしてパニクるサックラーも安定感のあるドジッ子ぶりであるし、「髪型だけアフリカ系」と言われて落ち込むナッツも何かやってくれそうだし、いつも元気なクロも相変わらずかわいい!(さりげなくベンチの赤崎にハゲとか言われてるけど気にしない・笑)



それから、ゴールしたあとのケン様の背中がホンットかっこよくて…
ホンットに、かっこよかったです…(言葉が出てこない感じ)
彼こそがまさに…生ける伝説…!



守備一辺倒でなかなか上がってこないETU…
相手チームも観客も痺れを切らし始めた頃、動き出したタッツミーがガブリエルに託した秘策とは…!?
山形戦もいよいよ最終局面、最後に笑うのはどっちだー!?
興奮がおさまらないまま次巻に続くよ!


 


……




や―――っと、新刊に追いついた――――!
長かった…(マジで)。結局1年超(!)かかってしまいました。
でも本当に好きな作品なので、1冊ずつ感想を書きたかったんでした。最後のほうだいぶ息切れしてたけど、達成することができてよかった。



こんなありえないスローペースにもかかわらず「楽しみにしています」と言ってくださった方々、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
感想を形にして残すことで、ジャイキリという作品をますます好きになれました。
この先も続けていくことができたら、とても嬉しく思います。



というわけで、22巻の発売が楽しみ!!



 



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