長ぇ夜になりそうだ ~雲田はるこ「昭和元禄落語心中」2巻






 「できねぇ時?
 そん時ゃ諸共 心中だよ」



とんでもないヘマをしてしまったおかげで八雲師匠から破門を言い渡された与太郎。
側にいさせてくれと懇願する与太郎に、師匠が話し始めたのは、
八雲と助六、二人がまだ襲名前だった頃の約束の噺。
彼らの秘められた過去とは如何に? どんどん!



いや~~…もう…面白すぎます。
与太郎ポカ→破門のピンチ→過去話突入と、飽きさせない展開に加えて、
落語自体にちゃんとページが割かれているのもポイント高いです。
しかも登場人物のめちゃくちゃ親切な解説付きでね! まるで自分も客席に座って助六の「夢金」を聴いてるようでした。



1巻では故人のため謎が多かった助六も、師匠の語りの中で、泥だらけの少年時代からいなせな若手時代まで、鮮やかに快男児っぷりを見せてくれてます。
そして、若い頃の八雲さん(坊ちゃん)の色っぽいことといったらないよ…。
芸者の家の生まれで女系家族だったから、お年を召してもこんなに物腰がたおやかで美しいのね…納得。



それから小夏の母親…ってことは助六の奥さん?だったひとなのかな?…のみよ吉さんが、
これまた凄まじく可愛い女(ひと)で。いやぁもう…ほんとうに魅力的。私にもこの可愛げがあればのう…!!!
2巻の最後で、坊ちゃんといい感じになってるのが気になりますね。これは小夏が生まれるまでにひと悶着あったりしたり??
次の巻が待ち遠しすぎますよ…!!



巻末の「創作漫画噺」もすごいかわいかった。
おばかな与太郎のツリ目! 渡世人姿の小夏! 髷がカツラな松田さん! 何もかもラブリー!




1巻の感想はこちら


 



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