へげげー、となりながら ~三浦しをん「悶絶スパイラル」





活字のほんの感想記事が減っていってることに、もしかしたらお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、
それはこのブログの更新速度自体が落ちていっているためです。
活字のほんは主に図書館で借りて読んでいるので、返却期限というタイムリミットに間に合わなくて、感想を断念することが多々あるのです。



なのですが、しをんさんのエッセイだけは高速で単独感想を書いてしまうよ!
だって面白いから! ほんともう面白いから!
雁須磨子さん画の表紙も悶絶カワイイし!
ものすごい短時間で読み切りました。



番号がふられているわけでもないので、バラバラな時系列で読んでしまっているしをんさんのエッセイシリーズですが、
いつ読んでも、どこから読んでも、読む者を爆笑の渦と歓呼の声の中に巻き込んでくれるところは変わりません。



今作でもしをんさんは、たまたま隣り合わせた人々の人間観察にいそしんだり。
バラエティ豊かなタクシー運転手の皆さんと話に花を咲かせたり。
「電車男」や「ジョジョ」談義で、弟さんと珍しく(?)意気投合したり。
オダ○ョーのシャツがインな姿に心臓を撃ち抜かれたり(「メゾン・ド・ヒミコ」観たいです)。
「二番目にお待ちのお客さま」という言い回しについて苦言を呈したり。
ヤモリのヤーさんと攻防戦を繰り広げたり情がうつったり。
電車で「リアル」を読みふける男子学生に陰ながら共感したり(うんうん、私もする。胸が熱くなる)。



果ては、「あらたまった席でのみカツラをつける知人のおじさんの謎」を仲間内で協議した挙句、
新作落語「カツラ山」まで作ってしまう。
すげえ。まじすげえ。しをんさんは天才なんじゃないかと思うよ。
普通は落語を創作するところまでは、行かないっすよ…。



あと私も、披露宴での「結婚したからには子作り」っつうスピーチは好きではないです。なんかもやもやする。
そして私だったら「もやもや」止まりで片づけてしまうそういう気持ちを、しをんさんはビシィッと言葉に表して書いてくれているので非常にスキッとする。
こうやってとことんつきつめちゃうところや、鋭くかつわかりやすい言語感覚が、ほんと大好きです。



一章の「月日は百代の過客にして、しかももとの水にあらず」という項で出てきた、「へげげー、となりながら○○する」という言い回しが好きだったので、記事タイトルにしてみました。
へげげーな気分になったときは、ぜひ使ってみたいです、この言い回し。




「ビロウな話で恐縮です日記」の感想はこちら
「妄想炸裂」の感想はこちら



 



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