月光と露 ~藤田和日郎「月光条例」17巻





 「自分の「物差し」で計って、良いと信じたら…それが最高なのです…」



またもや頭が混乱してきたので、整理、整理…。



月光の正体は「青い鳥」の主人公チルチルであり、チルチルが一体どうやって今の岩崎月光になったのか、というのがこの巻から語られる昔語り。
だからここに登場しているのは月光じゃなくて、読み手(ニンゲン)の世界に飛ばされたチルチル=サンキチという青年。
打出の小槌に願われた「チルさが自分自身を助けられますように」という言葉の真意、なぜニンゲン世界にやって来たのか、なぜ少年から青年の姿へ変わったのか?
チルチルが「青い鳥」を飛び出していた間、取って変わって主人公をやっていたあの少年は誰なのか(現在の敵チルチル?)
まだまだわからないことが多すぎます。
しかし魅力的な謎だ。これらがすうっと一つの流れに集約されてく瞬間というのがいつか訪れるのかな?



謎といえば高勢露(たかせツユ)という女性も謎ですよね。
赤ん坊の時に木の根元に置き去りにされていたという月光の生い立ちと、
「はじめに戻って」「赤ん坊から」くり返し生き続けている、と明かされた露の秘密。
このあたりに鍵があるんじゃないかと想像をふくらませているのですが…
「初めての出会い」という章タイトルもそこはかとなく意味深だし。
露のビジュアルは、「うしおととら」の白面の者を少し彷彿とさせてゾクゾクきます。斗和子とか…偽ジエメイとかね…



「センセイ」の正体は、想像してた通りでした~予想が当たってうれしい!
月光がいつか言ってた「物差し」のハナシも、元はセンセイが言っていたことなんだな。
あのときの月光はセンセイの記憶を忘れていたはずなのに、そのハナシは心のどこかに残っていたんだろうな。
う~続きが早く知りたい。今さらムリな話だけど全巻一気読みしたかった~!



センセイほど月夜が似合う人もいないよ。満月じゃなくて、ほの明るく優しい三日月の光ですね。
そして、月光と露が語らうのは満天の星空の下。やっぱり藤田先生の「夜」描写は極上です。




16巻の感想はこちら


 



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