かつてない転機 ~大高忍「マギ」12巻





 「僕は… この世界を終わらせない。」



悪いお人だ、悪いお人だよシンドバッド王!
紅玉ちゃんが恋する乙女心をすっかり利用されていて、なんだかかわいそうになってきたよ…。
これも貴人に生まれた定めなのかなああ。
しかしシンドバッドはアラジンに次ぐ謎めき具合です。
すでに半分、堕転している? 白と黒、聖と邪のルフ両方を持っている?
なんというか色々大変そうですが、アル・サーメンの一人を倒す姿はやっぱりかなりカッコよかった。



それからアリババがかけられた呪いを解くために、アラジンがアリババのルフの中に入る場面。
明るくて静かで、アラジンやモルさんと出会った記憶や大事な人たちのあたたかい記憶で満ちているアリババのルフの世界で、それらを感じてにっこり微笑むアラジンの姿が印象的。
そしてアリババの中に「少し混じって」、呪いを押さえてくれていた「彼」のおぼろげな姿に涙、涙でした。これは涙なしには読めなかった…。



寝室のベッドの上で、アラジンとアリババとモルジアナがそれぞれの枕と掛け布団にくるまって、ランプの灯りで喋ってるシーンもすごく好きです!
なんかかわいい~ほほえまし~、仲良さそう~!
だから、アラジンが一人だけで旅に出ると聞いてふてくされてしまうアリババの気持ちはすっごいよくわかります。
そりゃあさみしいよね。こんなに心を許しあった友だちだもの。
でもアラジンは自分の道を決めた。おそらくモルジアナも。アリババもきっと、そのうち決意するんでしょう。
なぜなら「マギ」があらわれるのは、常に歴史の節目であるのだから。



煌帝国の兄弟がまた新たに登場したなあ…
それにしても大高先生は、悪そうなと言うか…酷薄そうなキャラを描くのがうますぎる。
絶対話が通じなさそうだもん…さっきまで普通に話してていきなり殺しにかかられたりとかしそうだもん…こわいよブルブル。




11巻の感想はこちら



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