大正侠客浪漫譚 ~浅田次郎「天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道」





 「それが俺らの稼業の、いやさ舞台の始まりだった。俺ァそのときはっきりと、大向こうから沸き上がる喝采を、この耳で聴いたんだ――」



「ぶたい」じゃなくて「ぶてえ」、「かっさい」じゃなくて「かっせえ」と読みます。



図書館で読破した天切り松シリーズ、ずっと欲しかったんですが、ようやく文庫で揃えはじめることにしました。
続きも買うぞ、がんばるぞ(資金繰り的な意味で)



最大の魅力はなんといってもこの軽やかでいなせな江戸弁の語り口。
時は大正浪漫華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。その滅法見事な活躍を、今は老人となった一家の末っ子松蔵――「天切り松」が夜毎語り始める。
六尺四方より先は届かない、不思議な声音の「闇がたり」で…



タイトルの「天切り松」「闇がたり」からすでにもう勝ってると思うんですよ。
「天切り」ってのが何のことなのかわからないうちにもしびれ、「仕立て屋銀次」「目細の安吉」「振袖おこん」「黄不動の栄治」といった数々の魅力的なワードにもしびれまくり、
さて本編はと覗いてみれば、期待に違わぬ男惚れの世界です。(私は女ですけど)
かっこいいっ! かっこいいっ!
こういうかっこよさは、きっともう物語の中でしか出会うことがないんだろうなあ。



何年も前に、中村勘九郎(今は勘三郎さん?)主演でドラマにもなってたなあ。
栄治兄貴を椎名桔平が演じてたんだった、あれもかっこよかった。




「プリズンホテル 1 夏」の感想はこちら
↑これも集めたいんだけどなかなか!




天切り松 闇がたり 1 闇の花道
文庫版の装丁もシックで良いですが、ハードカバー版のほうが実は大変好みです。素敵…




 



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