手と手を。 ~ノベライズ・相田冬二「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」

これも感想寝かしすぎた…! 大好きなノベライザー・相田冬二さんの最新作。 …とか言いつつ、前作の「黒く濁る村」をまだ読めていません! すみません! とりあえず「挽歌」のほうの感想を先に。 原作映画は、1986年に公開された同名映画のリウェイク版です。(「リメイク」じゃなくて「再覚醒=リウェイク」なのだそう) オリジナルもリウェイク版もどっちも観てないので、知識はまっ…

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ひさびさ ~伊坂幸太郎「オー!ファーザー」

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない? いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。 俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。 (Amazon内容紹介より) どうしたの~、昔の伊坂さん…

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定点観測 ~伊坂幸太郎「あるキング」

「自分が読みたい物語を自由に書きたい」との思いがあった、とあとがきに書いてあって、 なるほど、今、伊坂さんが書きたいのはこういう話なんだな、と思った。 たぶん、私が読みたいと思っている「伊坂幸太郎」とはどんどん違うところに行っているなあという気がするのだけれど、 それはとりあえずおいといて、この話が好みかそうでないかというと、めちゃ好みではあるのですよね。 設定とか、構成とか…

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語りえないもの伝えたいこと ~原案・脚本 ヤン・イクチュン/著者 相田冬二「息もできない」

「そうではないでしょう、私たちの言葉は。心から伝えたい、どうにか伝えたい、もしかしたら伝わるかもしれない、いや伝わらない可能性のほうが高い、どうせ伝わるもんか、……さまざまな段階で揺れ動きながら書き、その結果伝わってない、たまに伝わったようで誤解だらけ、そういうのが言葉でしょう?」 (枡野浩一『一人で始める短歌入門』「あとがきにかえて」より) 「息もできない」を読みながら、並…

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物語は救いか ~伊坂幸太郎「SOSの猿」

ひきこもりの青年の「悪魔祓い」を依頼された男――「私の話」と、 一瞬にして300億円を損失した株誤発注事故の原因を調査する男――「猿の話」とが並行して語られる長編小説。 最初は「???」がいっぱい頭の中を点滅している感じだったけれど、 だんだんと、てんでの方向を向いていた話がつながっていくのは快感でした。 やっぱ孫悟空の名乗りはかっこいいな! と、本筋とは関係ないこと(笑)を…

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