映画「木曜組曲」をDVDで観た。

木曜組曲
「誕生日、何か欲しいものある?」と親に聞かれた。
「何言ってるの母さん、今までお世話になってきたんだからこれからはこっちが親孝行する番よ。ほら、これで父さんと温泉にでも行ってきて」
とか言って旅行のペアチケットでも渡すべき年齢にさしかかっていると思うのだが、私は代わりにこう言った。
「DVDプレーヤーが欲しいねん!」

というわけで、若干顔の引きつった母さんにポータブルDVDプレーヤーを買ってもらった。
なぜ顔が引きつっていたかというと予算オーバーしていたからなのだが、その分はちゃんと自分で払いましたよ。
浮かれついでに、前から欲しかった「木曜組曲」のDVDも買った。



ストーリーは、恩田陸の原作とほぼ同じ(ラストだけちょっと違う)。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死をとげてから4年。
毎年集まる、時子にゆかりのある5人の女たち。
彼女らには、他の4人にも言っていないそれぞれの秘密があった。
おいしい料理を歓声をあげながらみんなで囲み、他愛ないおしゃべりをするうちに、話題は誰も触れようとしなかった方へと進んでいく。
すなわち、重松時子はなぜ死んだのか。


役者のラインナップが結構すごい。
鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、加藤登紀子。
そして、時子役には浅丘ルリ子。
竹中直人扮する、原作に出てこない刑事の役は、彼女たちの設定をスムーズに説明するために必要な部外者だったんだろう。

嫌いな人が全く出てこない、というのも個人的によかった。
原作のイメージから大きく外れる人も、一人もいなかった。
鈴木京香と西田尚美は前から好きだし、原田美枝子や富田靖子は、これを観て結構好きになったし。
加藤登紀子も素敵。
それから、浅丘ルリ子の時子はものすごい存在感だった。
特に、死にゆくシーンでの浅丘ルリ子からは、目を離すことができなかった。

解決編の朝、五角形のテーブルに座って、女たちが声を出して笑い合うシーンの薄ら寒さったらない。素晴らしい。

原作つきの映画で、これほど期待に応えてくれた作品って、そんなにないんじゃないだろうか。
文句をつけるところがほとんどなかった。
傑作だと思う。

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