恩田陸「朝日のようにさわやかに」を読んだ。

0721

図書館での予約がやっと回ってきました。
恩田陸の短編集!


恩田さんはいつも長編やシリーズ物を書いてらっしゃるイメージがある。
短編は単行本にまとまるのも時間がかかるし、よけいにめずらしいなぁという感じだ。
本書には、14の短編が収録されています。


なんというか、ホラー系の話が多い。
夜に読まなくてよかったと結構本気で思う。
でもすごく面白い。ホラーは苦手だけど、私がまだ好きなタイプのホラーを恩田さんは書かれる。
感覚的というか、「なんだかわからないけど怖い」ものの書き方が上手いのかな。
たとえるなら「幽霊」よりも「妖怪」な感じ。このたとえも感覚的でうまいたとえになっていない気がするけど…
因縁がない感じかな? よくわからないけどとりあえずそこに在って、在ること自体が怖いという。
だめだ…説明するのを挫折した。


全部の感想は大変なので、特に気になったお話だけのプチ感想↓


・「水晶の夜、翡翠の朝」
水野理瀬シリーズの番外編で、ヨハンが主人公。
非道なヨハン君が素敵。(あとがきでは「邪悪」と評されている)


・「冷凍みかん」
絶対に解凍したり傷つけたりしてはいけない冷凍みかんの話。
淡々とした文体がよけいに怖かった。


・「深夜の食欲」
この中で一番怖かった。
特に、ワゴンに子どもの手がとかいうくだりは、内心ぎゃあああーー!となりました。
タイトルもラストも怖いよー。


・「おはなしのつづき」
辛い…
悲しいです。この話は。


・「楽園を追われて」
四人くらいの人間が集まって、色々としゃべるお話が好きだ。殊に、恩田陸の書いた。
「猫と針」(恩田さん脚本のお芝居!)がますます楽しみ。


・「卒業」
何の状況説明もされないまま終わってしまう話。
怖い! 怖いよ。
一体何から卒業するというのだろう。


・「朝日のようにさわやかに」
エッセイのような小説のような表題作。
洒脱だなぁ。



うーんやっぱり恩田陸好き。
もっともっと彼女の文章を読みたい。

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