いろいろと大変 ~スエカネクミコ「成城紅茶館の事情」

0805

(前の記事から微妙に続き)


で、もう一冊買ったのがこれです。
完全に血迷いました。
「ああ、なんか久しぶりにアホなだけの漫画が読みたい。お色気とかだけあって中身がないようなやつ」と急に思ってしまったのだった。
いやー、帯の「ド変態」の文字に恥じない、本気の変態漫画でした。


男子高校生の士乃が、ある日入った喫茶店で出された紅茶を飲んだところ、巨乳の美少女に変身してしまう。
それ以来、紅茶を飲むと女体化する体になってしまう。
片思いの相手(レズ)とか親友とかに迫られて、嬉しいんだか悲しいんだかでいろいろと苦労する話。
ちなみに、おしっこをすると元の体に戻るそうです…。


買おうと思った決め手は、表紙の美少女よりむしろ、裏表紙で頬を染めている男子高生が良かったからなのだが、まさか同一人物だったとは…。
女体化ネタ自体はわりと好きなのです。「らんま1/2」を観て育ってきた世代なので。
でも、らんまが男の時も女の時もモテモテだったのに比べ、士乃くんは男の時には全くモテません。
誰からも顧みられません。可哀想すぎる。
「男のオレっていらない子なのか」と苦悩しつつも、ちやほやされたいがために女になっちゃう気持ちはわかる。


まあでもあとは設定とか適当だ。
とりあえず勢いとエロだけで話が進みます。
第一話から展開が無理やりすぎる。
大体、「この紅茶を飲むと自分の望む姿になる」というが、何で士乃が女になることを望んだのかがわかんない。堂々とケーキを食べられるから?
マスターの理由はもっとわかんない。啓介の理由はわかるけど。


とにかく、つっこみ所が満載なのである。
がんばれば、こんな荒唐無稽な話にもつじつま合わせることはできたと思うんだよ。
細部をしっかりと作りこんで説得力を持たせれば、どんなに変態でも名作になりうることはできると思うんだ。残念だ。ああ残念だ。


ごめんなさい、まだまだつっこみ足りません。
みんな、女体化という異常事態を簡単に受け入れすぎ。
丸山の「かわいこぶった顔」がかわいくない。
彬が人として酷すぎ。士乃はさっさと縁を切るべきだ。
一臣とその奥さんの役どころが中途半端すぎ。
ラストで何にも解決してないじゃん! 打ち切り?
あと、マスターの設定がエロすぎ。


つっこんじゃうのは、野暮なんだろうなぁ…。
士乃がいつも途中で男に戻るところは笑ったけどね。
絵は綺麗だし。エロシーンはエロいし。
だから、この絵が好みな人とおバカなエロが読みたい人は読んで損ないと思う。
男女も男男も女女もあります。女女が特にすごいっす。


でも、こういうのが読みたくてこういうのを買ったわけだから、こっちもよい買い物をしたと言えるのかもしれない…。

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