突抜頂点 ~伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

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今から伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を誉めちぎりたいと思うので、ご了承願います。


こんなに早く読むことができるとは思ってなかった!
「むっちゃ読みたいけどハードカバーだし買えない、図書館で予約はしたけど順番待ちが長そうでいつになるやら」と事あるごとにこぼしていましたら何と、とある機会にプレゼントしていただきまして!
ダイヤの指輪もらうよりうれしいぞー!(本心) なんという果報者なのか私は。
「私の本当に今一番欲しいものを」っていうその気持ちがまずうれしい。


図書館仕様のビニールコーティングがされていないハードカバーを手にするのはずいぶん久しぶりのことで。
しばらく撫でたりさすったり眺めたりした後、おもむろにページを開き…一日で読破した。


ブラヴォー! ハラショー! エクセレーント!
面白い! としか言えなくて困っちゃう!!


「『伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか』という発想から生まれた、直球勝負のエンターテイメント大作」と紹介文にはあるが、まさにザッツ・エンターテイメント!!
読者を楽しませることだけに力を注がれた、最高級に魅力的な長編小説です。


仙台パレードの途中に首相が暗殺されるという大事件。その罪の濡れ衣を着せられた青柳雅春という男が、得体の知れない大きな陰謀から逃げようとする。簡潔にいうとそんなお話。
構成からしてしびれる。
まず第一部「事件の始まり」で導入部分を書き、第二部「事件の視聴者」で事件をテレビで外側から観ている人たちが書かれる。
そのあといきなり第三部「事件から二十年後」に時間は飛び、ノンフィクションライターの視点から事件について語られる。
そして、第四部「事件」でとうとう、当事者青柳雅春の、長い長い二日間の逃亡が書かれる。
彼がどんな結末を迎えたかは、ぜひその目でお確かめを。
第五部「事件から三ヶ月後」でしめくくられるラストは、切なくもあるし嬉しくもあるし、感無量でもある。


決して珍しくはない、むしろありふれた筋書きのこの物語がどれだけ面白いか、どんな言葉で表現しても陳腐になってしまいそう。
伊坂小説の醍醐味として、「張り巡らされた伏線」というものが筆頭に挙げられるけれど、ここでもそれは健在で、ビシッバシッと決めてくれる。
そうやってパズルのピースのように事象が当てはまっていくのを見るのは、本当にキモチイイ。
当人にしかわからないそれらのことを読者にもわかるようにしてくれて、ニヤニヤする幸せをくれる伊坂先生の手腕にはひれふすしかありません。
素晴らしすぎます。好きすぎます。


ロックな岩崎さんかっこいい。青柳のお父さんかっこいい。森田いいやつ。
ううん、登場人物一人一人挙げてっても、エピソード一つ一つ挙げてっても足りない。


とにかく、面白かったんだーーー!!! ってことを叫びたい。そこかしこに叫びたい。


そんなわけで、大大大満足の節分の休日でした。
今年の恵方は南南東!

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