ふわふわ夢追い人 ~たかぎなおこ「浮き草デイズ」1巻



私はけっこうたかぎさんのファンであるので、新刊が出るとついつい買ってしまうのです。


以前はコミックエッセイって値段は高いしページ数は少ないし、すすんで買おうと思わなかったけれど、今は特に疲れたときに無性に読みたくなる。
(てことは今、私は疲れているのかな? どうやら疲れているようです)
基本的に自分のことを描いているので、作者の人柄がわりと生の状態で作品に表れてくるものだし、いわば見知らぬ人の日記系ブログを見て勝手に親近感を抱くように、たかぎさんのことを勝手に身近に感じています。


小心者なところや、根っこの部分で「ま、なんとかなるだろー」と思ってるっぽいところ(何気に失礼ですみません)が、他人とは思えない…。
江古田ちゃんとはまた違った意味で、元気をもらえる作品です。


本書は、24歳のたかぎさんがイラストレーターを目指して、ツテもコネもアテもないまま上京した頃のお話。
当然すぐにイラストだけでやっていけるはずもなく、先も見えないまま、とりあえず生活するためにバイトに奔走する毎日。


貯金がもうない、生活費が…!と慌てたり、バイトの面接に落ちまくったり。
バイトに精を出していたら、絵を描く時間がなくなっちゃったり。
自分で決めてひとり暮らしを始めたくせに、実家暮らしの人をうらやんでみたり。
居場所を見失ったり、また見つけたり。落ち込んだり浮上したり。
ふわふわと浮き草のようにただよいながら、たかぎさんは夢を追い続けます。


「なんとかなるだろー」とは、どうしても思えない夜。
そんなとき、不安で泣いたりうまくいかなくて落ち込んだりしながらも「なんとかなるだろー」とやっているたかぎさんの本を読むと、どこかにいってしまっていた「なんとかなるだろー」が、私の元へと帰ってきたりする。
もはや精神安定剤と化している(笑)たかぎさんの本は、本棚(コミックエッセイ部門)に安住させるつもりです。いつでも取り出せるように。


それにしても、作中に出てくる「節約すれば月9万円くらいで暮らせてるよ~」というバイト仲間さん。その節約術を教えていただきたい!! どう考えても月9万は私にはムリだわ~…本一冊も買えないじゃん!


ところで、たかぎさんのデビュー作は「150cmライフ。」という、背のちっちゃい人が、ちっちゃいがために感じるいろいろなことを綴ったイラストエッセイ。
私は全然ちっちゃくなくて、むしろ「背高いね~」と言われることのほうが多いのですが、それにもかかわらず、この本はとっても楽しく読めました。
「満員電車でおぼれそうになる」とか、「踏み台が手放せない」とか、共感するはずのないことなのに、共感できてしまう。それがイラストエッセイやコミックエッセイのすごいところなんだと思う。
でも、「既成服のサイズが合わない」ってのは反対の意味でよくわかります(笑)



※作者さんつながりで
「ひとりたび1年生」の感想はこちら
「ひとりたび2年生」の感想はこちら

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